【モスクワ=緒方賢一】インターファクス通信によると、ロシア軍のセルゲイ・スロビキン東部軍管区司令官は18日、極東サハリン州で開いた会議で、北方領土の択捉島と国後島に2016年までに新たな軍の拠点を建設する計画を明らかにした。

 北方領土におけるロシアの実効支配を強める動きといえる。拠点整備が兵力の増強につながる可能性もある。

 同司令官は「軍事施設のほか兵員の住居や保養のための施設なども設ける」と述べた。軍の拠点建設は太平洋の沿岸と島しょ部における軍の基盤整備の一環だとしている。