ソニーの4K対応液晶テレビ「BRAVIA KD-55X8500A」が24万円切り!新モデル発表で値崩れしてきた現行モデルの人気が高まる
昨年2013年に発売された4K対応液晶テレビの価格が急落している。消費税率が引き上げられた2014年4月1日以降に値下がりのペースを加速させていたが、パナソニック、東芝、ソニーという大手3社から相次いで新モデルが発表されたことでさらに値下がりが進み、55V〜65V型の5製品は発売時より33〜55%も安くなっている。もっとも低価格な、ソニーの55V型モデル「BRAVIA KD-55X8500A」の最安価格はついに24万円を割り込んだ。こうした値下がりの動きを受けて、にわかに購入者が増加。流通在庫が潤沢な今のうちに、値ごろ感の強い現行モデルを購入する人が出始めている。
2014年4月18日現在、国内で流通している4K対応液晶テレビの現行モデルは55〜84型の計14機種で、ソニー、東芝、パナソニック、シャープ、LGエレクトロ二クスから発売されている。このうち、55V〜65V型の人気機種5製品について、4月17日時点での最安価格を見ると、ソニー「BRAVIA KD-55X8500A」が発売時より38.9%安い238,913円、東芝「REGZA 58Z8X」が47.3%安い257,919円、「BRAVIA KD-55X9200A」が46.1%安い290,000円、シャープ「AQUOS LC-60UD1」が55.2%安い298,530円、パナソニック「スマートビエラ TH-L65WT600」が33.5%安い467,465円となっている。全般的な傾向として、2月中旬から3月下旬にかけては消費税増税前の駆け込み需要で若干値上がりしたものの、消費税が引き上げられた4月1日以降に再び値下がりし、最安値を更新している製品が多い。
これら5製品の中でも、4月以降に特に人気を集めているのが、もっとも価格の安いソニー「BRAVIA KD-55X8500A」だ。「KD-55X8500A」は、色の再現能力を向上させた「トリルミナスディスプレイ」搭載の4K(3840×2160)対応液晶テレビ。超解像エンジン「4K X-Reality PRO」を搭載しており、HD解像度の地上デジタル放送やブルーレイディスクの映像を、4K解像度(約829万画素)に変換して視聴することができる。「液晶テレビ」カテゴリーにおける本製品の注目ランキングは、ソニーから4K対応モデルの新機種8製品が発表された翌日の4月15日に6位まで上昇。アクセス数も、4月に入ってから増加のペースを上げており、4月14日にピークの6,751PV/日に達した。
「BRAVIA KD-55X8500A」のユーザーレビュー評価
ソニー「BRAVIA KD-55X8500A」に対するユーザーレビュー評価は、4月18日現在で13件が投稿されており、満足度はカテゴリー平均の4.48とほぼ同等の4.46。全体的な満足度こそ平均並みだが、「画質」は2,550製品中10位、「機能性」は同13位と上位につけている。レビュワーのコメントを見ると、画質については、「素晴らしいです、さすが4Kだけのことはあります」「4Kではない映像も、旧来の液晶テレビより明らかに画質が良く満足」「画面の映り込みも少ないので現在の製品では最良の選択」という声があった。また、注目したいのが、購入動機や視聴の用途だ。これに関しては、「主な用途はPCモニターとゲームです。TVはほとんど視聴していません」「用途はゲーム、海外サッカー、ドキュメンタリーなどです。民放はあまり見ません」「ブルーレイの映像が素晴らしい。PS3もゲームが楽しくなりました」など、高解像度のモニターとしても活用している人が多いようだ。
さらに、ソニーの「BRAVIA」新モデルが発表されて以降に寄せられたクチコミを見ると、「次世代機はデザインが好みでないので、この機種を購入しておいてよかったです」「私も新型のデザインが好みじゃないことと、(本体一体型の)スピーカーが不要だったので、駆け込みで買い替えました」という人もいる。そのほか、レビュワーが回答したアンケート結果によると、回答者の約45%が、11畳以下の比較的広くない部屋に本製品を設置していることもわかる。
2014年4月11〜15日に、パナソニック、東芝、ソニーから相次いで発表された4K対応液晶テレビの新モデルは全18機種。「FIFAワールドカップ・ブラジル大会」や、夏のボーナス商戦に備えてのラインアップで、40V型や49V型、50V型など、これまでになかった50型以下のモデルも追加され、選びやすくなっているのがポイントだが、発売当初はまだ価格が高めになると思われるため、流通在庫が潤沢で、値ごろ感のある現行モデルもねらい目と言える。その代表的モデルが、本機「BRAVIA KD-55X8500A」と言えるだろう。
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