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韓国政府「潜水士が初めて船内に」…実際は入っていなかった

韓国の旅客船沈没事故 沈没地点のブイ近くで捜索
旅客船「セウォル号」の沈没地点に設置されたブイの近くで捜索のため海に入るダイバー
Photo By 共同

 韓国南西部、珍島沖合の旅客船セウォル号の沈没事故で、韓国海洋警察は18日、海中の船体内部に海上からホースで空気の注入を始めたと明らかにした。船体の一部のドアを開けることには成功したが、依然船内での捜索活動はできておらず、作業は難航している。

 韓国政府は同日午前、潜水士が初めて船内に入ったと説明したが、実際には入っていなかった。午後になって、転覆した船体の2階部分にある貨物室のドアを開きわずかに入ったが障害物に阻まれ同室の捜索はできなかったことが判明。船内では生存者も遺体も発見していないという。その後、夕方に海洋警察幹部は、行方不明者の家族や記者団に「潜水士2人が転覆した船体の3階部分に入り、客室の捜索を始めた」と明言したが、後に公式会見の補足説明でそうした事実はないと訂正し謝罪した。

 現場では海洋警察と海軍、民間の潜水士が断続的に潜り、海中で船体に近づくためのロープの設置などを少しずつ進めてきた。海洋警察幹部は「潮流が速く視界が悪いため、作業はほとんど手探りだ」と話した。

 また、海面上に出ていた船首部分が水没し、船体が完全に沈没したとみられていたが、海洋警察は、船体が載った深さ約37メートルにある岩盤が船体の重みで徐々に沈降し、船首が水面下に下がっただけと説明した。

 事故では、これまでに28人が死亡。事故発生から3日目を迎え、274人の不明者の救出見通しは厳しくなりつつある。

 不明者の中に、母親が日本人で韓国国籍の女子高生が含まれていることも判明した。

[ 2014年4月19日 05:30 ]

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