労働者はなぜ声を上げないか、労働運動はなぜ日本で起きないのか、という問題は、歴史的経緯とかそういったことよりももっと大きな問題として、そもそも一世紀以上かけても日本に民主主義が定着してない問題と同根だと思う。
昨日ホッテントリで見た、これ
「■[自閉症関連]自閉症の子供がレストランに来たらどうするか?アメリカの警察恐るべしhttp://d.hatena.ne.jp/kuboyumi/20140416/1397793621」
自分は、一応教育関係者で、言わば民主主義の教育者であり、差別・偏見やなんかについても教育する立場にある人間だが、この動画見てものすごい敗北感と無力感に襲われたよ。上の動画自体は、所詮テレビのやらせじゃねえの、とか、そもそも風紀のいい地区のちょっとお高いレストランとかじゃねえの、とかいろいろ批判を言いたい人もいるかもしれない。(やらせだとしても、これを放映できる雰囲気があることだけでもすごい。また、確かに客は白人がほとんどに見えるし、そういった地区を選んだというのもあるかもしれないけど、ポテトの山盛りとか食べてるところを見れば、せいぜいファミレスに毛が生えた程度の店ではないかと思われる。)
そもそもどんな風に教育すれば、子どもらを、このレストランにいた客たちのように振る舞えるように育てられるのか、正直分からない。これが民主主義であり市民か!と思った。学校という閉ざされた社会の中で、そういう風に振る舞いなさい、振る舞うべきです、それが民主主義です、と教えること、そしてそう振る舞わせることは、もちろん可能だ。問題は、そのスタンスを、全ての子どもに内面化させる方法だ。つまり、心の底から納得し信じさせ、自分自身をそのように律し行動させるよう仕向けるような教育。
「配慮/察する」「謙遜」「迷惑」といった同族的集団主義的タームを美徳とする(そのこと自体が悪いという意味ではない)日本の文化・社会と、構成員の多様性を前提とした民主主義とは、そもそも相容れないようだ。そして、世界がますます狭くなる時代には、どう考えても多様性を前提とした民主主義的な考え方がますますスタンダードにならざるを得ない。だから、後者の価値観を少しずつ学ばせれば、社会も少しずつ変わるのではないか、と思っていた。だが、文化の根本にあるそれらの美徳の影響力は、後天的な学習の効果を遥かに凌駕する。上の動画を見て、
「障がいのある子がいたら実際迷惑じゃん?」
「家族も周囲への配慮が足りないよねー。モンスター消費者だねー。」
「周囲への迷惑を折角察して、そして自ら憎まれ役を買って出たかもしれないオッサンを排除するなんて心の狭い社会だねー」
…というような感想があっても、今は別に驚かない。それが日本文化であり社会の美徳に根ざす考え方だから。でも、そういう文化・社会は、これからの時代、対外的にはどんどん敗北していくほかないのではないか。(クジラしかり、おそらくTPPもしかり。)労働運動なんてとんでもない、という人に言いたいけど、労働雇用契約というのは労働力の売買契約なんだよね。つまり、サービス残業・ブラック企業というのは、労働力のダンピングであって、市場経済においては犯罪行為の一種なわけ。そういうことを日本という国が組織的に許容してる、と判断されたらどうなるの、ということは想像できる? TPPが開く未来を、たとえばそういう面で想像してみれば、特に非現実的な想定の話をしてるわけじゃないということは分かって貰えるんじゃないかな。
「組合って、会社の立場への配慮が足りないよねー。雇われの立場でさ。」
「周りの雰囲気を察して、自分も残業しよう…もちろん無給で。」
「こんなニュースを見ても誰一人改善しようと行動しない、ネットに愚痴や批判を書くだけで終わりなのが一番怖い」 という意見を見て妙に納得してしまった それでも俺も、これを...
労働者はなぜ声を上げないか、労働運動はなぜ日本で起きないのか、という問題は、歴史的経緯とかそういったことよりももっと大きな問題として、そもそも一世紀以上かけても日本に...
http://anond.hatelabo.jp/20140419095031 仲良くなりそうだね
帰ってきたんだ
秋葉原通り魔の加藤は正しかった。 殺すならDQNを殺せよ、という意見に説得力はない。 普通の暮らしができて、ただ頭の中で自分を善人だと思いたいだけで、 何もしない「普通の人た...
結局世の中をなんとかしたいならテロ最強ってことだよね 身もふたもないから誰も言わないだけで
思ったことや感じたことは吐き出してすっきりしないと次を楽しめないのよ。 重たいニュースのあとに、キャスターやコメンテーターは一言添えてから次に行くでしょ。 我々も人様の不...
亜細亜堂?の制作やってた人はあまりの労働環境の酷さに辞めて共産党から多摩市議選に出馬してたよ 街頭演説で言ってた