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  • Brandon K. Hill

    Brandon K. Hill

    CEO of btrax, Inc. - Design Mentor to Startup Weekend - Contributor to TechCrunch Japan - Guest Speaker at UC Berkeley Asia Business Conference - Guest Speaker at Social Media Week Tokyo - Guest Speaker at 500Startups Japan Day

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アメリカで急伸するモバイルコマースの実態

常にめまぐるしく変化するインターネットテクノロジーだが、恐らく向こう5年間程でモバイル端末に対応したEコマースサイトが大きく躍進すると考えらる。ここ数年で毎年二桁成長を見せるEC市場であるが、2017年には市場全体の25%がモバイル端末からの購入によるものになるとの予想される。実に全体で250億ドル程であった2012年度のB2Cモバイルコマース市場は、2013年度には約350億ドルまで拡大する見込み。(eMarketer調べ)

アメリカでは実にネットで買い物をするユーザーの半数以上がモバイル端末からの購入を行っており、2017年までにこの数字は2/3以上に拡大すると考えられている。ユーザーのモバイル端末所有率が上がるにつれ、これからはアプリやWebサイトへのアクセスに加え、オンラインストアもモバイル対応が必要とされる時代になる事は間違いない。それではモバイルコマースをと取り巻く詳しい状況を見てみよう。

米国でのモバイルに関する統計

  • 現在アメリカでは、成人の約91%が携帯を所有し、その56%がスマートフォン (2013年5月時点)を所有している。スマホ所有者のうち約56%がAndroid端末、約51%がiPhone, 約2%がBlackberryを所有
  • モバイルユーザー全体の34%がモバイル端末をネット接続のメインのデバイスとして利用。6歳以上のアメリカ国民の約35%がタブレット端末を所有している
  • ちなみにアメリカでのトータルのオンラインセールスはAndroidが2.6%なのに対し、iOSは12.7%を占めている

現在、2014年のトップモバイルリテールサイト500中358ものサイトがアメリカで運営され、モバイルコマースにおいて83%を占めている。1位を獲得したサイトはAppleであり、次いでAmazonがきている。 Appleは2013年にモバイルセールスを25%のばしている。世界規模でアメリカのモバイルコマースは大きな割合を占めているであろう。

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モバイルコマースに関連する統計

  • 現在、市場全体の約25%がオンラインオークションであり、eBay経由での購入も含め、2012年から64%成長する見込みである
  • スマホからモバイルECサイトへのPVが37%アップしており、それに伴いコンバージョン率も上昇し、さらにロードタイムも軽減している
  • タブレットに比べて、スマホの方が2013年上半期において2倍以上使われており、モバイルコマースにおいて10%中、6%がスマホである
  • しかしながら、消費者が端末に使う額の大きさを比較すると、タブレットが平均して1回のオーダーに対して$118.09であるのに対し、スマホが$104.72なのだ。消費者の傾向として、77%もの人々がオンラインでの購入を、大きめの端末、例えばデスクトップやタブレットなどでする方が好ましいようだ
  • これからはモバイル向けEコマースサイトにおける更なるUXの改善が課題とされる

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ユーザー実店舗で商品を見ながらスマホも操作する”ショールーミング”

アメリカの消費者の実に約30%が実店舗で商品を確認しながらも、同時にスマホで商品を購入した経験がある。そのユーザーの行動詳細をみてみると、約10人に6人が実際に店にいながら同じ店のウェブサイトをみており、その他の消費者は他の会社のウェブサイトをみながらその店にいるようだ。

これらの消費者に共通していえる事は、両者とも商品の価格を確認しているという事だ。店舗に実際にいる消費者はディスカウントがオンラインであるかどうかを確認し、他の店と比較する消費者はそちらの方が安いか確認している。価格も重要であるが、その商品の在庫があるかオンラインでチェックする消費者も多いようである。

さらに興味深い事に、51%の消費者が店舗内でスマホ経由での商品情報を確認中にその商品のカスタマーレビューをチェックしており、64%がソーシャルネットワークを利用しつつショールーミングを行っているのだ。

消費者がオンラインで購入するもの

2013年上半期において消費者がよく購入しているものは上から順に

  • アパレル、アクセサリー
  • コンピューターハードウェア
  • 消費財
  • 消費電子製品
  • イベントチケット

となっている。中でも、ビデオゲーム、コンソールそしてアクセサリーは23.7%を占めており、モバイルコマースにおいて最も高い数値を示している。これらの数値を見てみると、消費電子製品以外はすべてタブレットに比べて、スマホでの購入の割合のほうが高くなっている。

モバイルコマース向けプラットフォーム

Photo by KayVee.INC


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