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【スポーツ】

<首都スポ>ラグビー金の卵発掘 東京都内で男女トライアウト

2014年4月19日 紙面から

熱戦を繰り広げた女子ラガーたち。ボールを持っているのは山口真理恵

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 私たちは五輪を、俺たちはトップリーグを狙います!! 今月、ラグビーの7人制女子日本代表(愛称サクラセブンズ)と、15人制のトップリーグ(TL)チーム入りを目指す男子選手のトライアウトが東京都内で実施された。2016年リオデジャネイロ五輪から正式採用となる7人制女子では、円盤投げ元高校王者から日本代表経験者まで18歳〜29歳の36人が、男子では来春に大学卒業を控える選手ら76人が参加。9日に男子の「ジャパンラグビーTL合同選考会」、13日に女子の「サクラセブンズチャレンジ」が行われた。

 鬼気迫る力強い突破で、タックルで存在感を示した。リオ五輪出場を目指す伊藤絵美(29)。地元・三重県の教職を休職し、昨年4月から茨城県龍ケ崎市のRKU(流通経済大)ラグビー龍ケ崎の女子チームでプレーしている。3月28日の香港女子セブンズで4位だった日本選抜の一員だった。

 「3年間(日本代表の)スコッド(候補)に入っていても、遠征に選ばれたり、選ばれなかったり。香港セブンズの最後に、浅見ヘッドコーチと話をして『もう一度トライアウトからチャレンジして』ということだったので、きょうは(代表の)レギュラーになって、世界と戦うことを目標に来ました。(課題の)タックルも、自分の満足のいくものが少なからず出ました」

 バスケットボールで国体出場の経験がある。ラグビーを始めたのは25歳。休職前の赴任先は三重県内のラグビー強豪校の県立朝明高(保健体育)。ラグビーの所属クラブは名古屋レディースだった。7人制、15人制と代表活動が忙しくなり、県教育委員会などと相談し、今の環境でプレーを続けることになった。貯金を切り崩し、ラグビー漬けの生活を送る。トライアウトが終わり少し肌寒いグラウンドで熱い思いを吐き出した。

 「三重の応援してくださる方に申し訳ないと思いますが、体が動くうちに毎日の練習に高い意識で取り組んで世界にチャレンジしたい。スコッドのみんなと、3年間『リオで金メダルを取る』と言ってきたので代表に入ろうが、外れようが、気持ちはぶれていないです」

 18日発表の女子セブンズシニアアカデミーのメンバーには選ばれなかった。これでリオへの道が閉ざされたわけではない。楕円(だえん)球を追い続ける29歳の挑戦は続く。 (関陽一郎)

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 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」面がトーチュウに誕生。連日、最終面で展開中

 

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