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【コラム 撃戦記】

プロで五輪「APB」はボクシング界の起爆剤になるか

2014年4月19日

 国内のスポーツ界でプロがアマを指導できる規制緩和は1998年1月、野球が高野連とプロが条件付きで覚書を交わしたのを機に他の種目にも波及した。

 ボクシングも2011年6月、アマ連盟が規則を改正。プロは引退後、3年たてば審査を経て連盟に登録できるとした。こうした雪解けムードから、ロンドン五輪前にはアマだった村田諒太がプロと練習し、金メダルにつなげた。五輪後にはプロに転向した。

 また、同五輪で銅メダルを取った清水聡は今月3日、自衛隊を退官してアマの国際連盟(AIBA)が設立した新しいプロ団体(APB)への参加を表明した。上位ランカーには五輪の出場権が得られ、プロとしてギャラも得る。

 規制緩和はプロを引退したOBにも影響。指導者で五輪を目指す新たな魅力である。元プロボクサーでタレントの赤井英和さんが母校の近大で総監督に就任した。同じく近大出身で昨年引退した元WBA世界スーパーフライ級王者名城信男も、今年ヘッドコーチに就任が決まった。現役王者にも変化があった。IBF世界ミニマム級王者高山勝成(30)=仲里=は名古屋市の菊華高スポーツアクトコースに入学。将来はボクシング指導者を目指すという。

 APBの“御旗”の五輪がボクシング界の起爆剤になるのか注目している。 (格闘技評論家)

 

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