シャドーを披露する長谷川=18日午後1時14分、神戸市の真正ジム
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IBF世界スーパーバンタム級タイトル戦(23日)で3階級制覇に挑む長谷川穂積(33)=真正=が18日、神戸市内のジムで練習を公開した。
「殴り勝ちます! ムフフ」。長谷川はそう言うと、いたずらっぽく笑った。王者マルティネスは30勝のうちKO勝ちが22試合のパワーファイター。むやみに打ち合うのは、危険。もちろん、長谷川もそのつもりはない。
山下正人会長が補足する。「序盤は距離をとって、足を使ったボクシングをする。中盤以降、弱ってきたところで、打ち合う」。突進してくる猛牛をマタドールよろしくヒラリヒラリとかわしながら、最後は殴り勝つ作戦なのだろう。
2011年4月にWBC世界フェザー級王座から転落。その後、ノンタイトル戦で4連勝したが、世界戦の機会に恵まれず、心も折れそうになった。しかし、ギリギリで踏みとどまった。マルティネスは前日「ハセガワの時代は終わった」と豪語したが、長谷川は「23日に俺が負ければそういうこと。勝てばそうじゃないということ。それだけの話」とサラリ。果たして再び時代を引き寄せることができるか?
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