ブラジルで警官スト、その間に殺人事件39件
2014年4月19日6時0分 スポーツ報知
6月に開幕するサッカー・ブラジルW杯の開催都市の一つ、同国北東部の都市サルバドルで、賃上げを要求する警察官らが15日から2日間ストライキを行い、その間に少なくとも39件の殺人事件が発生した。地元メディアが18日、伝えた。
警官不在の市内ではスーパーマーケットや商店での略奪が横行し、多くの店は襲撃を恐れてシャッターを下ろし、施錠して警戒した。ルセフ大統領は16日に、軍隊を出動させて鎮圧を指示。「深刻な事態だ。市民を危険にさらすような行為は受け入れられない」とし、軍部隊約5000人が治安確保に当たった。
人口350万人のサルバドルは、ブラジルで3番目の規模。最初の植民地の首都となった古都で、カーニバルの開催地としても知られる。サルバドルでは2012年2月にも警察のストがあり、一部警官が州議会を占拠したほか、スト中の1週間で殺人事件が115件起きている。
W杯の決勝戦などを行うリオデジャネイロでも大会期間中に地元警察がストを計画しているとのうわさがあるという。