平井良和
2014年4月19日03時00分
四天王寺(大阪市天王寺区)の境内に約30の古書店が集う「大古本祭り」が25~30日に開かれる。約40万点が集まる春秋の恒例行事で、古書の不思議な魅力を知ってもらおうと今回、明治時代の学生が書いたとみられる絵入りの日記を初めて公開。実際に手にとって見ることもできるという。
「辛丑(しんちゅう)日誌」と題した日記は和紙に筆書きされたもので、記述から、1901(明治34)年の1~5月に、東京専門学校(現在の早稲田大学)で政治学を専攻する関西出身の「岡頼太郎」という20代の学生が書いたと推測されるという。
1月27日の日記には、大学創設者の大隈重信が登場。校長の排斥運動に加わったことで大隈に呼び出され、そこで談判したとあった。3月14日には大隈邸で火事が起き、学生らが消火に駆けつけ、「我輩は頭髪も衣類も焼いてしまった」と書かれている。
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朝日新聞社会部
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