太平洋戦争中にメレヨン島で亡くなった戦没者の慰霊祭が7日、慰霊碑のある福山市丸之内1丁目の備後護国神社で営まれた。今年は7年ぶりに現地での遺骨収集もあったため、北海道から中国地方まで全国から遺族ら約60人が出席した。

 メレヨン島は日本から南へ約2800キロ離れた太平洋西カロリン群島の一部にあり、ミクロネシア連邦ウォレアイ環礁に属する。大小15の小島で構成され、太平洋戦争末期には陸海軍合わせて約6800人の将兵が上陸した。

 しかし米軍の爆撃によって物資の補給が絶たれ、約5200人が主に飢餓を理由にして死亡したとされる。戦後は、南洋第五支隊発祥の地である福山市に慰霊碑が建てられた。