3月貿易収支は再び1兆円台の赤字見通し、輸入高水準で
[東京 18日 ロイター] -ロイターが民間調査機関の予測をまとめたところ、3月貿易収支(原数値)の予想中央値は1兆0704億円程度の赤字(前年同月は3669億円の赤字)となり、1兆円台の大幅な赤字が見込まれている。赤字は21カ月連続。
輸出の伸びが鈍化する一方、輸入が2ケタ増の高い伸びになると見込まれ、赤字額が拡大する。
輸出の予測中央値は前年比プラス6.3%。海外経済の回復を背景に13カ月連続で増加が見込まれるが、伸び率は低迷。2月の9.8%増から鈍化する見通し。背景には、消費増税を控え「メーカーが国内の駆け込み需要に対応するため、国内供給を優先した」(みずほ総研)ためとの指摘があった。
輸入の予測中央値は前年比プラス16.2%。17カ月連続の増加が見込まれる。増加要因として「燃料輸入の増加を背景に大幅に増加」(日本総研)、「石油石炭税率引き上げ前の原油の駆け込み輸入」(三菱UFJリサーチ・コンサルティング)などの指摘があった。
既に公表されている3月上中旬の貿易収支は1兆1641億円の赤字だった。前年同期は4909億円の赤字。
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