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船長ら3人の逮捕状請求=ダイバー、船内捜索―生存者情報なし・韓国客船沈没

時事通信 4月18日(金)16時1分配信

 【珍島(韓国南西部)時事】韓国南西部の珍島沖で起きた客船沈没事故で、検察・警察の合同捜査本部は18日、乗客の適切な避難措置を取らず、船から脱出したとして、特定犯罪加重処罰法違反などの疑いで船長、3等航海士、操舵(そうだ)手の3人の逮捕状を請求した。捜査本部は、既に船長の身柄を拘束し、取り調べを続けている。
 3等航海士は経験の浅い20代半ば女性で、事故当時、船長に代わって操船していた。沈没原因をめぐっては、急旋回で積載貨物が片寄り、バランスを崩したとの見方が強い。
 一方、在韓日本大使館によると、安否不明者に、日本人の母親を持つ韓国籍の女子高校生がいることが分かった。
 海洋警察庁などは18日午後、ダイバーを船内に入れ、捜索・救助活動を行った。船内には約270人の安否不明者の多くが残されているとみられる。事故発生から丸2日が過ぎており、時間との闘いとなっている。
 ダイバーは断続的に船内に進入。しかし、水が濁っている上、貨物も散乱しており、捜索は難航している。これまでのところ、船内での生存者や遺体発見の情報はない。
 船体の一部は水上に姿を見せていたが、18日昼ごろから全体が水面下に沈んだ状態となり、捜索活動をさらに困難にしている。海洋警察などは、船体に巨大な浮きを設置したほか、船内に空気を送り込み、船体を浮かせようとしている。
 16日に発生した事故では、174人が救助されたが、29人が死亡し、273人が行方不明となっている。 

最終更新:4月19日(土)0時46分

時事通信

 

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