三橋貴明オフィシャルブログ「新世紀のビッグブラザーへ blog」Powered by Ameba

三橋貴明オフィシャルブログ「新世紀のビッグブラザーへ blog」Powered by Ameba


テーマ:

http://blogs.yahoo.co.jp/takaakimitsuhashi/15178076.html
日本及び先進諸国の経済について(前編)からの続きです。

 ここ最近の各先進諸国の経済指標に関する報道をまとめてみましょう。

7月米CPI:0.8%上昇、コア0.3%上昇-前年比17年ぶりの大幅増
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003009&sid=aRL7SgL.jLsg&refer=jp_top_world_news
 (前略)前年同月比でCPIは5.6%上昇と、17年ぶりの大幅な伸び。予想は 5.1%上昇だった。コアCPIは2.5%上昇し、1月以降で最大の伸び。前月は 2.4%上昇だった。(後略)』

4―6月の米実質GDP速報値、1.9%成長
http://www.nikkei.co.jp/keiki/usgdp/
 米商務省が31日発表した4―6月の実質国内総生産(GDP)の速報値は季節調整済みの年率換算で前期比1.9%増えた。(中略)同省は2005年以降のGDPの改定値を発表。昨年10―12月の実質成長率をプラス0.6%からマイナス0.2%に、今年1―3月はプラス1%を同0.9%に下方修正した。米経済は持ち直しながらも低い成長軌道をたどっている。
 GDPの約7割を占める個人消費は1.5%増。前期の0.9%増に比べると伸び率はやや高まった。住宅投資は15.6%減。マイナスは10・四半期連続で、2ケタ減は9・四半期連続。設備投資は2.3%増だった。 』

輸出は鈍化が鮮明
http://www.nikkei.co.jp/keiki/gdp/
 米国を中心とした海外経済の停滞もマイナス成長の要因となった。米国の4-6月期の実質成長率は前期比年率1.9%だが、輸入の減少分が1.3ポイント押し上げている。実質輸入は同6.6%減と大幅なマイナス。こうした環境の中、日本からの輸出は鈍化が鮮明になってきている。GDP速報の実質輸出は前期比2.3%減少した。』

 日本の第二四半期の輸入も減少しましたが、アメリカも同様のようです。アメリカの第二四半期のGDP成長率1.9%増の内、1.3%が輸入の減少分(=純輸出の増加)ということなので、結構半端無い数値です。日本の輸出減少も、当然ながらこの影響を受けているわけです。

7月ドイツCPI改定値:前年同月比3.5%上昇-予想外の上方修正
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=a7FparlkzGkE
 ドイツ連邦統計庁が14日発表した7月の同国の消費者物価指数(CPI)改定値は、欧州連合(EU)基準であ前年同月比 3.5%上昇と、速報値から上方修正された。(後略)』

4-6月の独GDP速報:前期比0.5%減-4年ぶりマイナス成長
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=a5lhHVDf9dnA
 ドイツ連邦統計庁が14日発表した2008年4-6月(第2四半期)の実質GDP(国内総生産)速報値(季節調整済み)は前期比0.5%減と、ほぼ4年ぶりのマイナス成長となった。(後略)』

4-6月のユーロ圏GDP速報:0.2%減-7月インフレ率は4%
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=avgYaeueR2eE
 8月14日(ブルームバーグ):欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が 14日発表したユーロ圏の2008年4-6月(第2四半期)実質GDP(域内総生産)速報値は前期比0.2%減と、1999年のユーロ導入後で初のマイナス成長となった。売り上げの落ち込みで企業投資が抑制され、物価上昇で消費者の購買力が低下したことが背景。 (中略)同時に発表された7月のユーロ圏消費者物価指数(改定値)は前年同月比4%上昇と、インフレ率は前月から変わらずとなった。(後略)』

まとめ(CPIと成長率の数値は対前年比)

失業率(最新)
 アメリカ:5.7%
 ユーロ圏:7.3%
 ドイツ:7.8%
 日本:4.1%

CPI(消費者物価指数)上昇率
 アメリカ:5.6%
 ユーロ圏:4%
 ドイツ:3.5%
 日本(総合、生鮮食品含む):2.0%

悲惨指数(スタグフレーション指数)
 アメリカ:11.3%
 ユーロ圏:11.3%
 ドイツ:11.3%
 日本:6.1% 
 
成長率(第二四半期)
 アメリカ:1.9%(但し、1.3%は輸入減少分)
 ユーロ圏:-0.8%
 ドイツ:-2.0%
 日本:-2.5%

 このまとめを見ると、「いかにも」という感じですが、日本は失業率、物価上昇率が他先進諸国よりも良好にも関わらず、第二四半期の成長率は最も良くなかったわけです。この主因の多くは、ここ数年の「外需頼み」成長にあると確信しています。(そういう意味で、ドイツの指標が良くないのも同様です)
 後は、やたらと国民に悲観論をばら撒き、内需縮小を図り、外需頼みに誘導しようとするメディアの存在ですね。この影響も確かに大きいです。
 逆に言えば、日本は内需にまだまだ開拓余地があるということで、この利点を有効活用さえできれば、何とか生き残れりを図れると思います。アメリカは逆に、外需を活用して生き残ると思う、いや、確信していますが。

 人気ブログランキングに参加してみました。
 日本が大好き!な方は、↓このリンクをクリックを。
http://blog.with2.net/in.php?636493  

 新世紀のビッグブラザーへ ホームページは↓こちらです。
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/index.htm
 新世紀のビッグブラザーへ blog一覧は↓こちらです。
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/blog.html  

いいね!した人  |  コメント(0)
三橋貴明さんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

読者になる
Ameba芸能人・有名人ブログ健全運営のための取り組み