達人に聞く!TOEFL®iBT攻略法

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30日 パーフェクトボキャブラリー FOR THE TOEFL® TEST
村川久子先生

"英語の鬼"村川久子が伝授するTOEFL対策

「英語の鬼」とも評されるハイレベルな授業を通じ、長年にわたって多くの学生を海外留学に送り出してきたTOEFL・留学指導の第一人者、村川久子先生。『TOEFL iBT大戦略Online編集部ブログ』で2009年2月に掲載した貴重なインタビュー記事を基に、村川先生が伝授するTOEFL対策の極意をまとめてみました。元記事はこちら。

村川久子(むらかわ・ひさこ)
兵庫県神戸市生まれ。米国セントラルメソジスト大学文学部学士号、セントラルミズーリ州立大学大学院文学部修士号、テキサス大学大学院外国語教育学部博士号をそれぞれ取得。 国際武道大学教授、福島県立会津大学教授を歴任し、現在は青山学院大学教授。駿台外語綜合学院講師も勤める。『TOEFLテストパーフェクトストラテジー』『TOEFLテストパーフェクトボキャブラリー』(いずれも旺文社)や『TOEIC TESTパーフェクト問題集1000問』(日本経済新聞社)などTOEIC・TOEFL関連書籍を多数執筆しながら、専門の音声学を活かした英語発音トレーニングなどを通じて、国際社会に通用する人材の育成に尽力している。教授や講師を務める先では、「英語の鬼」さながらのハイレベルかつ厳しい授業内容で学生・生徒たちから恐れられる一方、底抜けに明るくポジティブなキャラクターの持ち主でもある。

① TOEFL対策、まずはReadingから始めよう

――TOEFL iBTが導入されて2年が経ちますが、日本人の受験者にとっては大変難しい試験になっていますよね。

その気になればまったく問題なくスコアアップできます。私の指導の場合、まずリーディングを強化することです。リーディングを徹底的にやらないと先に進みません。

――まずリーディングですか。

そうです。リーディングは地質学とか天文学だとか、いろいろなジャンルのことが 出題されますよね。問題集でリーディングを勉強するときに、まずパッセージを読んで、そこに出てきている単語を全部覚えてしまうんです。単語帳なんて作るのは時間の無駄。パッセージの横に線を引いて意味を書いておき、それを手で隠して覚えればいいんです。それで何回でも復習ができるでしょう。

たとえば「軌道(orbit)」という単語は惑星に関する話題でよく出てきます。これは天文学のテーマで共通して使える単語ですよね。あるいは生物学のテーマでよく使われる「心臓」の話題なら「右心室(right ventricle)」「左心室(left ventricle)」とか、パッセージの内容に関連付ければ、単語をアルファベット順に覚えていくより効率がよく、記憶しやすいと思います。

このようにしてTOEFL に特化したリーディング問題を大量にこなすこと。それを通じて単語を覚えてしまうんです。こうして語彙力を強化しなければ、リスニングで聞いてもわかりません。スピーキングセクションでも同様の内容がリスニングとして出題されますから、これもまた理解できず、結果としてリスニングもスピーキングも落としてしまうことになります。

――まずは単語を目から焼き付けておくということですね。

そうですね。トピックセンテンスとか演繹法とか、いわゆるリーディングのスキルを使って読解力をアップするという以前の問題として、「どこで出会った単語か」を記憶に焼き付けておくことで、まずは語彙力を増やす必要があるのです。リーディングをしながら、たとえば地質学なら地質学という場所で単語をまとめて覚えておく。単語に出会うことは旅先での人との出会いと同じで、出会った場面を覚えていればそこで出会った単語は決して忘れません。

――まずリーディング、というのは意外でした。世の中的にはみんな「スピーキングがこわい」「ライティングがこわい」という感覚があって、その次はリスニング、でリーディングが一番後回しになるという人は多いですよね。

リーディングパッセージはiBTのスピーキングやライティングにも出てきます。リーディング対策を先にしておかないと、ここでも点を落としてしまうことになりますね。単語力の不足はすべてのセクションに影響します。知ってる単語が多ければ多いほど速く正確に内容を理解しやすいですから、その分だけ正答を見つけやすくなってきます。キーワードも速く見つかるわけで、そのキーワードの前後をちょっと読めば正解が見えてきます。

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