東京電力は17日、福島第一原発の地下水バイパス計画のために掘った12本の井戸のうち、一つの井戸の水から1リットルあたり1600ベクレルのトリチウム(三重水素)が検出されたと発表した。計画で東電が示した放出基準の1500ベクレルを上回った。くみ上げは停止中で、18日に地下水を調べて再開するかどうかを検討する。

 地下水バイパスは、建屋に流れ込む地下水を減らし、汚染水の量を抑えるために計画。建屋の山側に掘った井戸から地下水をくみ上げ、タンクに集めたうえで海に流す。計画に向け、9日から14日にかけて各井戸でくみ上げを実施した。

 基準を上回ったのは「ナンバー12」と呼ばれる井戸で15日に採取した水。1週間前は1300ベクレルで、上昇傾向が続いている。東電は「基準は放出時の濃度。タンクで混ぜた水を計測し、基準を下回ることを確認する」と説明している。

 法で定められた放出時の濃度限度はトリチウムで1リットルあたり6万ベクレル。東電は、自主基準として1500ベクレルとする目標を掲げていた。