ホリシス・オートメーション・テクノロジーズ(ティッカーシンボル:HOLI)は原子力発電所の制御装置や高速鉄道の信号システムを作っているメーカーです。

同社は1993年に創業され、本社は北京で、現在の従業員数は3,800人です。同社の製品は分散型制御システム(DCS)、プログラマブル・ロジック・コントローラ(PLC)、リアルタイム管理情報システム(RMIS)などで、原発、石油化学プラント、地下鉄、高速鉄道などが主な顧客です。

2

同社の競合はハネウェル、シーメンス、ABB、エマーソン、ロックウェル、日立などになります。

原子力発電所ならびにプラント制御市場での同社のマーケットシェアは12%です。

同社はブランドネームという点ではハネウェルやシーメンスには勝てませんが、価格の安さ、サービスの良さ、カスタマイゼーションなどの点では海外のメーカーより競争優位に立っています。

中国の原子力発電所は現在、19基ですが、2020年までに70基になると予想されています。これは年率平均20%成長です。

ホリシスは唯一の国内メーカーであり、中国最大の原子力発電国有企業(CGNPG)とジョイント・ベンチャーを設立している関係上、60%近くのプロジェクトに応札しています。

一方、中国の高速鉄道は2020年までに現在の2倍になる(延長キロ数ベース)と予想されており、信号システムの需要も安定したものが見込めます。

同社の現在の受注残はちょうど5億ドルです。

さて、業績面ではEPS(一株当たり利益)がCFPS(一株当たりキャッシュフロー)を上回っている年が多く、これは感心しません。

1
【略号の説明】
DPS一株当たり配当
EPS一株当たり利益
CFPS一株当たりキャッシュフロー
SPS一株当たり売上高


ただ請負業というビジネス形態が、貧弱なキャッシュフローの一因なのではないかと思われます。

また同社はいわゆる「裏口上場」組であり、ちゃんとした投資銀行が幹事を務めていません。

これらのことから同銘柄は投資家のポートフォリオのコアに据えることはできないと思います。