横浜港に係留され、今月で完成から84年を迎える貨客船「氷川丸」。実はこの船名、首都圏に280以上ある氷川神社の総本社、さいたま市の「武蔵一宮氷川神社」が由来だ。この縁を互いにアピールし、交流につなげようという動きが広がっている。

 先月9日に氷川神社で開かれた、神社について学ぶイベント。氷川丸の金谷範夫船長(63)が横浜から駆けつけ、同船の歴史について講演し、氷川丸グッズも販売した。2月の「節分祭」にも金谷船長が初めて参加した。

 神社と船の関係は深い。

■船の手すりに神社の神紋

 氷川丸は1930(昭和5)年、シアトル航路を運航する船として建造され、米国との輸出入の一翼を担い、客船としても一流のサービスと食事で名をはせた。32年にはチャプリンも帰国時に利用した。