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学生のためのドレスコード3 「最も保守的な恰好ってどういうの?」

学生のためのドレスコード入門の記事が好評である。

これほどまでに学生が何を着るべきかで悩んでいるというのは正直かわいそうである。パーティーに着ていく衣装や、ウェディングドレスを選ぶのに悩むならともかく、ビジネス用の服は、もう決まりきっている。

むしろ、これほどまでに正解がはっきりしている服装などない。流行などないし、日本独自の作法もへったくれもない。

「とにかく、絶対に、絶対に間違いない、世界でいちばん保守的な恰好をおしえてください」

イエス。教えましょう。

この記事で書かれた服を揃えなさい。そうしたら、何も悩む必要はない。流行を追う必要も、就職サイトの服装指南を読む必要も、企業の人事にお伺いを建てる必要もありません。

下記に挙げるドレスコードは、考えられる限りもっとも保守的で礼儀正しいものだ。世界のどこでも通用し、このコードを守れば、アメリカ大統領にだって、大企業のCEOでも、ローマ法王でも、どこかの王族でも、どのような人と会っても、失礼と思われない。

一つづつ説明する。

①色

紺。以上。どんな場面でも最も保守的。

とにかく紺を着れば良い。紺を着て文句が出ることはない。

David Cameron official.jpg

このジェームス・ボンドやキャメろん首相が着ているような、濃い目の紺にすること。

紺は紺でも、

こういうのは、中小企業の社長用。ボンドみたいな濃い目の紺にすること。

(それから、あまりに明るいと紫に見えてしまいますよ!バットマンの悪役みたいです。)

それから、サイズだが、こういうダボッとしたものを着ている人がたまにいる。この写真だと、まるで、腰パンをしているヤンキーに見える。

サイズのあったものを着ること。スーツ姿でも、ダボッときたらヤンキーに見える。かならず、体にあったサイズにすること。

②形

2つボタンのシングルのスーツ。ズボンの裾はシングル。

デザインについては、いろいろ細かい話があるが、ブリティッシュとアメリカンを見分けろとか、そいうのは普通の人には無理なので、とにかく、無難なデザインのシングルの2つボタンのスーツ買っておけばよい。ズボンの裾はシングルにすること。ダブル裾はカジュアルなので避ける。

当たり前だが、モード系のデザインスーツは買わないこと。よくわからなかったらデパートなり、おっさん臭い紳士服店で買えば、流行のスーツが混じっていることは少なくなるだろう。

ただ、おっさん臭いところでかうと、あまりにダボっとしたスーツになる。おっさんのスーツはダボダボだ。まるでヤンキーみたいだ。体にフィットしたスーツと、デザイン的にピタピタというのは違うのだ。保守的なデザインで体にフィットしたスーツが一番カッコイイ。ジェームズ・ボンドの写真がそうである。

②白か、青のシャツを着る

シャツの色は、無地の白か青にすれば問題ない。細かい本のウンチクでは、白はドレッシーで、青のほうがより保守的なのであるが、そんな細かいことは相対的にいってどうでもよろしい。

青いシャツは、

このくらいの色にしておいて、濃い青は避ける。

それから、ボタンダウンのシャツは買わないこと。ボタンダウンとは、

こういう襟にボタンがついているやつ。これはノー。柄があるシャツもノー。無地にすること。

生地はできればコットン100%のものがよい。アイロンいらずの化繊のシャツはどうしてもオッサン臭く見えるので、できるだけコットン100%にちかいものがよいだろう。

③ネクタイの色とデザイン

無地の紺を買っておけば良い。

選択肢が多く説明が大変だ。この記事は単純化することが目的なので細かい説明はしない。ネクタイは、いろいろデザインがある。逆にいったら間違いも犯しやすい。よくわからなかったら、無地の落ち着いた色のものを買うこと。

保守的な紺の無地。これを締めて文句をいわれることは絶対ない。

もうひとつ買うなら、少し明るめのブルーの無地のタイでも買っておけ。これも文句が出ることはありえない。

こういうちいさいドットはOK。ドットタイにするなら、このくらいちいさいドットのものを買うこと。

すこしドットが大きすぎる。右のものは、ドットが巨大でもはや草間彌生。NG。

小紋柄は勾玉模様のみが保守的な図案。これもわからないとおもうので、無難に無地にしておきなさい。

また、縞のタイ(レジメンタル)は、制服用なので、ハリポッターとしておくのがよい。やめておけ。

それから、絶対やってはならないもの。

こういうタイは絶対しめないこと。

黒の無地は、世界共通、葬式用である。絶対着用しないこと。同じく、真っ白のネクタイは頭がオカシイと思われるので着用しないこと。

④靴。

どちからを履けば超保守的とみなされる。色は黒で。

 

プレーントゥ。飾りがなくてのっぺりしている。

ストレートチップ。つま先に横に縫い目がある。

靴は以上。簡単。どちらかを買えば良い。

こういう靴はNG。カジュアルシューズ。靴もいろいろあって面倒なので、とにかく上記の2つを買っておけば、保守的とみなされる。

それから大事なことだが、ソックスは黒やダークグレーなど、黒っぽいものを履くこと。白いソックスが見えていたら絶対NGだ。

以上。

まとめると、

①紺か濃紺の2つボタンのスーツを買うこと。

②シャツは、白か青の無地のシャツにすること。ボタンダウンは買わないこと。

③ネクタイは、無地の紺を1本、すこし明るい青をもう1本買うこと。

④靴は、プレーントゥかストレートチップの黒のどちらかを買うこと。

とくに難しくはなく、とても簡単なセレクションだ。

(キャメロン首相だが、さすがに英国の首相だけあって、常にもっとも保守的な服装をしている。参考にされたし)

以上、とにかく考えられる限り、もっとも保守的なものを指南してきた。

これ以上、保守的にはならないので、面接だろうが、商談だろうが、外交だろうが、ビジネスであればすべての場面で通用する。

どのような場面でも自信を持って着ていってよいので、もはや悩むという必要がなくなるはずだ。胸を張って、就職活動にしろ、仕事にしろ、とりくんでもらいたい。むしろ、自分に自信がつくはずである。

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