農村
恭子は部屋で一人ボストンバックに荷物を詰めていた。
「これで…よしっと」恭子はポンとパンパンに張ったバックを叩いて立ちあがった。
グラスに冷たいアイスティーを注ぎテーブルに広がっている地図を眺めながら恭子は口にグラスを運んだ。
「……楽しみだなぁ。」赤丸をつけたその場所を見つめていた。
長野県の山奥に存在している小さい村…
数軒で構成されているその村は現在ではほとんど無くなってしまっている自給自足がまだ存在し、
いわば現代社会から遠ざかった日本の秘境であった。
岩田村…恭子がその村を知ったのは自分の通っている大学での授業からだった。
民俗学を選考していた恭子は授業でとりあげられた岩田村に大変興味を持っていた。
(…現代社会に取り残された村かぁ…一度行ってみたいな…)
恭子は間近に迫っていた夏休みを利用して滞在する事にした。
ホテルはおろか旅館や民宿も無い村で滞在しようとする事はなかなか難しかったが
なんとかその周囲の幾つかの村を統括する役場と連絡がつき事情を説明した。
役場の担当者も最初は若い女性が一人で村に滞在することを懸念していたが
民俗学を現地で体験したいという恭子の熱意に負け村の住民の家を案内したのだった。
「じゃあ…行ってくるわね。」出窓に置いてあるサボテンに声を掛けると
恭子はずっしりと重たいボストンバックを持ち上げた。
電車を何本も乗り継ぎ一日に数本しかないバスに乗り込んだ恭子はようやく目的の村の付近まで近づいた。
運転手に案内された停留所で降りると目の前に広がった山道を登って行った。
2時間ほど歩き続けた恭子は疲れ切って木陰で休む事にした。
「…ふぅ暑い…まだまだなのかなぁ…」片手を振り風を顔に送りながら恭子は座り込んだ。
炎天下、重い荷物を抱え歩き続けた恭子の白いタンクトップは
流れ出た汗により肌に張りつき下着が透けて見えていた。
「汗でベトベトで気持ち悪い…」額の汗をハンカチで拭いながら
恭子はペットボトルの口を開けぬるくなったジュースを喉の流し込んだ。
(本当…人の姿をぜんぜん見ないな…)恭子は辺りの景色を眺めながら思った。
恭子はふと軽い尿意を覚え辺りの繁みを覗いた。
(ここなら…だれも来ないだろうし…おしっこしちゃおうかな…)
ボストンバックからポケットティッシュを取り出すと恭子は斜面を下っていった。
男は山菜を取り終え道端に止めた軽トラに向かおうとしていた。
険しい斜面に点々とある獣道を登り行くなかで男は生い茂った緑のなかでうごめく白と黄色の物体に気がついた。
(……あれはなんだ……人か?…こんなところに…)男は方向を変えその白い点に近づいていった。
それは白いタンクトップに黄色の短パンをはいた若い女だった。
(女だ…若い…)男は足を早め気づかれぬように近づいていった。
恭子は道から見えなくなるまで斜面を下っていった。
(この辺でいいかな…)恭子は木の陰にしゃがむと短パンと一緒にパンティを膝まで降ろし
白い臀部を露出させ両脚を広げると小便をし始めた。男は女の足元の岩まで辿りついていた。
そして目の前で繰り広げられている若い女の放尿シーンを固唾を飲んで見守っていた。
(小便していらぁ…まだ二十歳になったかそこらかだな…)
(ここじゃあんまり見えないな…)男は気づかれないように場所を移動した
「シャァァァァァァッ」恭子の小便する音が静かな森に響いていた。
(…なんか…開・放・感って感じ…)
覗かれているとも知らずに恭子は大自然のなかでの自分の行為に感動していた
男はなんとか曝け出している女の股間を見ようと場所を変えていたが女の横の木が邪魔で見れずにいた。
そのうちに小便を終えた女がズボンを引き上げもと来た道に戻っていった。
「ち…肝心なところが見れなかった…」
男は女の姿が見えなくなるまで待つと立ちあがり女がしゃがんでいた場所に近づいていった。
木の根元には女の小便によってできた小さな水溜まりがあった。
辺りに漂う女の甘い匂いと微かな尿臭が男の鼻をくすぐっていた。
小さく丸められたティッシュが転がっているのが男の目に入ってきた。
(…これで…アソコを拭いたんだ…)男は無言でそれを拾い広げ直した。
指に女がふき取った尿の湿り気が伝わってくる。
縮れた細い毛が一本付着していた。
男は静かに鼻をティッシュに近づけた。
尿臭の他に微かな汗の匂いのような酸味臭が嗅ぎ取られた。
男はニヤッと笑うとズボンのポケットにそれを突っ込むと車に向かい歩き始めた。
恭子はさっき休んでいた木陰まで辿りつくとバックを持ち上げ村の方角に向かって歩き始めた。