電車W
「混んでるわ…」
今年の9月で34才になる橘川瑞枝は通勤ラッシュの人の群れで溢れる
駅のホームに向かう階段を降りながら一人呟いた。
毎年行われる「全国生け花展示会」に出席していた瑞枝は
今年の東京大会の委員に選抜され今日はその準備の為に新宿に向かう事になっていた。
集合が午前9時となっている為、渋滞を考えると車での移動は諦め
電車で向かう事にしていた瑞枝だったが学生以来久しぶりの満員電車に乗る事に少し興味を持っていた。
和服を着ている瑞枝の姿は通勤・通学の乗客の中ではかなり異様な感じで
人々から冷ややかな視線を浴びせられたが瑞枝は気にするでも無く整列している乗客の列に加わっていた。
やがてホームにぎゅうぎゅうに乗客を詰め込んだ列車が滑り込み吐き出すように
開いたドアから乗客を降ろすと車内にできた少しの空間を目掛けて人々は乗り込んでいた。
列の中団に並んでいた瑞枝も後ろから押し込まれるように乗車率150%の車両に乗り込み乗客の波に揉まれていた。
ようやく動き出した電車の中で瑞枝は大きく伸びてしまった右腕を必死になって戻そうと体を揺らしていた。
背広姿のサラリーマン達に囲まれる中で瑞枝は学生服を着た少年の腰に
引っかかってるハンドバックを取ろうと手を動かしていたが手の背がちょうど少年の股間に当たってしまい困っていた。
(どうしよう…バックが取れない…)
瑞枝の手が股間に当たる度に少年も恥ずかしそうに顔を赤くして下を向いていた。
(ごめんね…ごめんね…)
しかし密集した乗客の波に揉まれている瑞枝の体は自由が利かず思うようにならなかった。
あせればあせるほど学生の股間に手が触れてしまい瑞枝も顔を紅潮させていった。
やがて瑞枝は何か硬い棒のようなものが手の背に当たってくるのを感じた。
学生も赤い顔をしながら自ら瑞枝の手に股間を押し付けるような動きをし始めた。
(…………。)
瑞枝はそれが何であるか察し思わず手を引っ込めようとしたが動かす事が出来なかった。
硬くなったモノは手の背に擦り付けられる事に膨張していった。
まだ中学生くらいの幼さをもった面立ちの少年のモノは
充分に機能を果たすほどの大きさに勃起しその脈動する竿からは熱いぬくもりを手に伝えてきた。
(…まだ…子供みたいなのに…こんなに…)
瑞枝は手の背に伝わる少年の逞しい肉棒の輪郭に思わず興味を示していた。
相変わらず少年は瑞枝の手に己のモノを押し付け電車の揺れに合わせて動いていた。
やがて瑞枝も少年がペニスを押し付けてくるのを拒否せずに手を引き抜く動作を止めた。
(大きい…凄いわ…ドクドク脈を打っているのが分かるくらい…)
瑞枝は手に伝わってくる硬化した若いペニスの感触に興奮を覚えた。
周りの乗客も少年と瑞枝の事に気付いていない事を良い事に瑞枝は秘密の恥事を楽しんだ。
しばらくして突然汗ばんだ少年の手が瑞枝の手を握った。
少し驚いた瑞枝の事をよそに少年は瑞枝の手の向きを変えズボン越しに勃起したペニスを押し付けた。
動揺した瑞枝の手の平に硬く膨らんだ少年のモノの感触が伝わってきていた。
思わず手を離そうとすると少年は強引に瑞枝の手を股間に押し付けてきた。
(そ…そんな…でも…硬い…あああっ…)
少年の若いペニスの感触に興奮していった瑞枝はやがてその熱い棒を握っていった。
控えめな性格な自分が自ら知らない男性の肉棒を弄っているのに驚きを隠せなかった。
14も歳の離れた夫との夫婦生活が無くなって久しい瑞枝の中で
気づかないうちに自分の女の部分が何かを欲しがっているのだった。
瑞枝は少年のペニスをズボンの上から上下に擦り始めていた。
得も知れない快感が瑞枝の心の中にうずめいていった。
(どう…気持ち良いの…?こんなに硬くして…もっと気持ち良くさせてあげる…)
膨らみきった亀頭の感触を指で確認しその雁首の辺りを優しく擦っていった。
少年の息遣いが荒くなってきたのに瑞枝はその指の動きを速めていった。
特別急行の電車が4つ目の停車駅に着こうとした時に少年は小さく呻いた。
「ううっ…」何度か少年のペニスが脈動しズボンに熱い染みが広がっていった。
(ああっ出しちゃったのね…どう…気持ち良かった?)
指先に広がってくる少年の精液の感触に瑞枝も高まりを感じていた。
駅のホームに着いた列車のドアから少年は恥ずかしそうな顔で出ていった。
一瞬、空いた空間は乗り込んできた乗客達によって瞬く間に埋め尽くされ瑞枝の体は他の乗客達と一緒に押し込まれていった。
前の乗客と連なるような姿勢の瑞枝はそっとさっきまで少年のペニスを弄っていた指に鼻を近づけ
青臭い少年の精液臭が感じ取られると瑞枝はその余韻に浸っていた。
終点まで停車駅の無い電車は許容量を超えた乗客を乗せ車体を軋ませながら走っていた。
乗客の体温に車内の空気も蒸し暑さを感じるほどになっていたが
瑞枝も後30分程の我慢と割り切って線路から伝わる振動に身を任せていた。
(着物…大丈夫かな…ちょっと心配…)
着ている和服の皺を心配した瑞枝はふと自分の横にいる男の手が妙な動きをしているのに気が付いた。
(えっ……)
最初は電車の揺れに合わせてぶつかっていたその手はいつのまにか手の向きを変え明らかに瑞枝の太腿の辺りを撫でていた。
(痴漢…)
学生時代から離れ忘れてかけていた単語を瑞江は思い出した。
その手を拒否しようと腰を動かしたが混雑した車内では
お尻がもじもじと動くだけで厭らしい痴漢男の手からは逃げる事が出来なかった。
男は横目で瑞枝の様子を伺いながら前合わせになっている和服の裾に手を差し込んできた。
太腿に伝わってくる男の手の感触に小さく悲鳴を上げた瑞枝は横の男を睨んだが中年男はそ知らぬ顔で視線を瑞枝から反らした。
(あああっ…嫌っ…止めてっ…)
瑞枝は両手で必死に横の中年男の手と格闘していた周りの乗客は自分が痴漢にあっているのを知らないようだった。
水面下で繰り広げられている中年男の手との格闘はカーブに差しかかった電車の大きな揺れが男に有利に働き男の手は
瑞江の抵抗をかわし股座に差し込まれていた。瑞枝の恥裂をなぞるように指でゆっくりと
前後に擦りながら手のひらで柔らかい恥丘の辺りを撫でまわしていた。
瑞江は着物の上から男の手の動きを封じようと押さえつけていたが強引な男の動きを止める事ができなかった。
深部へ進み行く男の指先は裂け目にある小さな突起を指先でコネコネと弄っていた。
恐怖に顔を引きつらせる瑞江の様を楽しむように男は甚振っているようであった。
誰かに助けを求めたがったが自分の状況を説明するのを躊躇っていた。
どうしても人の目に対する羞恥心が先にたってしまっていた。
(嫌っ…嫌っ…)
口を硬く噤んで冷や汗をかきながら瑞江は混雑している車内の中で痴漢男の指と戦っていた。
男の指は確実に瑞江の敏感な部分を責め続けていた。
拒否している感情とは別に瑞江の肉体は反応の兆しを示し出していた。
男は指先に熱い湿り気が伝わってくるのを感じ瑞江の顔色を伺った。
激しく抵抗していた瑞江の手は先ほどから動きを止めて着物の上から
男の腕を押さえつけているだけであった。
男は自分の足で足袋を履いた瑞江の足を手繰り寄せると自分側に引き寄せた。
目を閉じて下を向いていた瑞江は一瞬はっと顔をあげたが男の顔を見て慌てて下を向いた。
肩幅くらいに足が広がってしまった瑞江の股間で男の指が激しく動いていた。
熟れた肉裂の具合がパンティ越しに男の指に伝わり
やがてパンティの隙間から手を潜りこませていった。
辿り着いた肉裂にはすでに熱い潤いがあるのを男は感じ
その潤いの源泉を探っていくように男は瑞江の肉襞を弄っていた。
瑞江は腰をよじって男の指の動きに反応を示し敏感な部分に指が当たる度に深く息を吐いていた。
瑞江の官能的な甘い仕草を男は横目で見ながら優しくその裂を擦っていた。
熟れた果肉から滴ってくる粘性の熱い果汁は湧き出すように溢れ出し男の指を濡らしていった。
男は満足気な表情を浮かべながら瑞江の蜜口に指先を差し込んだ。
「あっ…」小さい声を瑞江はあげた。
薄っすらと汗ばんだ白い首筋から放たれる甘い香水の匂いが男の鼻腔をくすぐった。
すでに柔らかく開いた瑞江の膣穴は男の指を咥えこんでいった。
男は第二間接まで挿れた人指し指を細かく振るわせながら内部の膣壁を擦った。
額に皺を寄せて男の指技に耐えている瑞江は少し腰をかがませていた。
男は親指で裂け目にある瑞江の肉芽を転がしていた。
円を描くようにゆっくりと指腹で擦っていると次第に芽が豆状に膨らみはじめた。
瑞江は耐えがたい快感に声があがりそうであったが
周りの乗客の事を気にして口を必死に閉じていたが突き上げてくる快感に深い息を漏らしていた。
「あっ…うううううううっ…」
男はじりじりと瑞江に近づきやがて男は瑞江の正面に位置していた。
「…奥さん…気持ち良いだろぅ…ほうら…ほうら…気持ち良いだろぅ…」
中年男は瑞江の耳元で囁いた。
瑞江は視線を下に落として恥ずかしさに耐えていた。
男は正面にたって弄りやすくなった手で瑞江の蜜肉をまさぐっていた。
「イカせてやるからな…ほら…電車の中でイキな…」
男は瑞江の膣に挿入させた指を激しく動かした。
「ううううっ…ううんっ…はあああっ…」
激しく膣壁を摩擦される刺激に瑞江は駆け上っていった。
股間から聞こえる淫靡な愛液の臭気に瑞江は周りに気づかれないか心配だったが
それを考えるよりも打ち寄せてくる快感の波に飲み込まれていた。
「んんんんんぅぅぅぅ…んんんんんんんっ…」
口をへの字に噤んで瑞江はよがり声をもらさないように必死だった。
「んんんんんんっ…んんんんんっ…はあああああああああっ…」
大きな吐息とともに瑞江は体を痙攣させた。
「んんんんんんんんっ…あっ…ああああっ…」
「ふうううううんんんんっ…あああっ…あああああっ」
瑞江は何度も昇り詰め体を振るわせた
「またイッたか…どうだ…気持ち良いだろ…ひひひひひひっ…」
「あああああああっ…ああああっ…」
瑞江は終点の駅までに何度も何度も絶頂に達していた。
やがて男は瑞江の着ている和服の裾で愛液にまみれた指を拭うと
強引にその場を離れ人ごみの中に消えていった。
ドアが開いて吐き出される乗客の群れの中に放心状態の瑞江の姿があった。
何とか気力を振り絞って乱れた着物の裾を直したが瑞江の頭の中は真っ白になっていた。
知らない男にアソコを弄られ大勢の人たちの中で
絶頂に達してしまった非日常的な快感に瑞江の意識は染められていた。
それから3日後…
瑞江は駅のホームに立っていた。
ラッシュアワーのホームにはスーツ姿のサラリーマンが群れをなして乗車を待っていた。
和服姿の瑞江はかなり際立った存在で冷ややかな視線を投げつけられていたが
当の本人はいたって平静でむしろ目立ちたいようであった
いつもより口紅の色が濃い事…
甘い香水の香りが辺りに漂うほど強かった事…
それらを除けばいつもの瑞江の姿であった。
今日は展覧会があるわけでも無く特に用事は無かったが瑞江は満員電車をまっていた。
彼女が何を期待してこんな混雑した時間に電車に乗ろうとしているか…
それは…