韓国・旅客船沈没事故 これまでに4人死亡、約280人行方不明
04/17 00:29
韓国南西部の沖合で16日、修学旅行中の高校生らおよそ460人が乗った旅客船が、転覆・沈没した。これまでに4人が死亡し、およそ280人が行方不明となっていて、夜を徹しての救助活動が続けられている。
沈没する船内映像には、学生とみられる2〜3人が、船内の壁につかまって、落ちないようにこらえている様子が映っていた。
その隣には、布団とみられるものが散乱、そして学生の1人が「水が入ってきたわ、水が」と叫んだ。
この映像は、撮影した高校生が、両親に送った映像だという。
船体右舷をさらし、大きく傾く旅客船。
沈みゆく船では、決死の救助活動が行われていた。
事故は16日午前9時ごろ、韓国南西部・珍島(チントウ)沖で起こった。
韓国の定期旅客船「セウォル号」から、救難信号が発信された。
15日午後9時ごろ、仁川(インチョン)から済州(チェジュ)島へ向け出発した、定期旅客船セウォル号。
濃い霧の影響で、出港が遅れていたという。
船には、修学旅行中の高校生、およそ300人以上を含む、およそ462人が乗船していた。
韓国海軍などが出動し、空からはヘリコプターで、海からは小型船で、救助が行われた。
強い勢いで波が押し寄せる中、次々と海に飛び込む乗客。
この時、現場海域の海水温は、10度ほどだったという。
これまでに、およそ170人が救助され、男子高校生を含む4人が死亡、およそ280人が行方不明になっている。
なぜ事故は起こったのか。
東海大学海洋学部の山田吉彦教授は「通常の事故では考えられないような横転、横倒しになっているというところで、これはおそらく、座礁し、バランスを崩し、そこに亀裂が入り、浸水していったんではないかと考えました」と話した。
現場海域は、小さな島が点在しており、その周辺には、岩場や暗礁が多数存在しているという。
山田教授は「遅れを取り戻すために、通常であれば、決められたルートの一番安全なところを通るのですが、その中でも、島にぎりぎりに通っていくと。霧で遅れたことが、船員の焦りを生んでしまった可能性は高いと思います」と話した。
突然襲った恐怖に、救助された乗客は、「船から出た時は、3階まで水に沈んでいる状況で、脱出する時は、船が90度近く傾いている状態でした」、「水が突然、顔のところまで来て、何も考える余裕がなかった。上に穴があったから、抜け出すことができた。友達と4人で来たが、今、1人しか生死を確認できていない」と話した。
韓国のMBC放送によると、船内では当初、外に出ず、とどまるように放送が流れたため、多くの人がとどまったという。
乗客の関係者は「海の中にいる人はどうなっているの? 知らせるべきでしょ?」と話した。
船体に開いた穴から、噴き上がる海水。
通報からおよそ2時間、セウォル号は、直立するように沈没した。
沈没事故について、韓国のテレビ各局は、特別報道番組を編成するなどして、大きく報じている。
韓国のテレビ局が、一斉に報じた大事故。
現場の水深は37メートル、天候が悪化しているほか、海中の視界が悪く、捜査は難航しているという。
ソウルの日本大使館によると、これまでのところ、乗客に日本人がいたとの情報はないという。
沈没する船内映像には、学生とみられる2〜3人が、船内の壁につかまって、落ちないようにこらえている様子が映っていた。
その隣には、布団とみられるものが散乱、そして学生の1人が「水が入ってきたわ、水が」と叫んだ。
この映像は、撮影した高校生が、両親に送った映像だという。
船体右舷をさらし、大きく傾く旅客船。
沈みゆく船では、決死の救助活動が行われていた。
事故は16日午前9時ごろ、韓国南西部・珍島(チントウ)沖で起こった。
韓国の定期旅客船「セウォル号」から、救難信号が発信された。
15日午後9時ごろ、仁川(インチョン)から済州(チェジュ)島へ向け出発した、定期旅客船セウォル号。
濃い霧の影響で、出港が遅れていたという。
船には、修学旅行中の高校生、およそ300人以上を含む、およそ462人が乗船していた。
韓国海軍などが出動し、空からはヘリコプターで、海からは小型船で、救助が行われた。
強い勢いで波が押し寄せる中、次々と海に飛び込む乗客。
この時、現場海域の海水温は、10度ほどだったという。
これまでに、およそ170人が救助され、男子高校生を含む4人が死亡、およそ280人が行方不明になっている。
なぜ事故は起こったのか。
東海大学海洋学部の山田吉彦教授は「通常の事故では考えられないような横転、横倒しになっているというところで、これはおそらく、座礁し、バランスを崩し、そこに亀裂が入り、浸水していったんではないかと考えました」と話した。
現場海域は、小さな島が点在しており、その周辺には、岩場や暗礁が多数存在しているという。
山田教授は「遅れを取り戻すために、通常であれば、決められたルートの一番安全なところを通るのですが、その中でも、島にぎりぎりに通っていくと。霧で遅れたことが、船員の焦りを生んでしまった可能性は高いと思います」と話した。
突然襲った恐怖に、救助された乗客は、「船から出た時は、3階まで水に沈んでいる状況で、脱出する時は、船が90度近く傾いている状態でした」、「水が突然、顔のところまで来て、何も考える余裕がなかった。上に穴があったから、抜け出すことができた。友達と4人で来たが、今、1人しか生死を確認できていない」と話した。
韓国のMBC放送によると、船内では当初、外に出ず、とどまるように放送が流れたため、多くの人がとどまったという。
乗客の関係者は「海の中にいる人はどうなっているの? 知らせるべきでしょ?」と話した。
船体に開いた穴から、噴き上がる海水。
通報からおよそ2時間、セウォル号は、直立するように沈没した。
沈没事故について、韓国のテレビ各局は、特別報道番組を編成するなどして、大きく報じている。
韓国のテレビ局が、一斉に報じた大事故。
現場の水深は37メートル、天候が悪化しているほか、海中の視界が悪く、捜査は難航しているという。
ソウルの日本大使館によると、これまでのところ、乗客に日本人がいたとの情報はないという。