はじめまして、赤山と申します。私は、筑波大学大学院図書館情報メディア研究科で、図書館情報学を学んでおり、公立図書館を研究対象としています。現在、図書館情報学若手の会ALISのメンバーとして活動しています。公立図書館では、図書を購入する費用は限られているため、新刊図書の購入が優先され、破られるなど毀損された資料の再購入は後回し、もしくは補填しない自体になることを私達は懸念しています。そのため今回、公立図書館へ『アンネの日記』をはじめ、毀損された資料の寄贈をするためプロジェクトを立ち上げました!
(本をもっと大切に読んでもらいたい!)
私は、現在、筑波大学大学院図書館情報メディア研究科で、図書館情報学を学んでいますが、大学院へ進学する前は、公立図書館で業務委託や派遣、非常勤等で働いておりました。働いてみて図書資料の汚損・毀損が予想以上に多いことに驚き、また予算が少ない中で資料を購入するため、買い換えるのは難しい現状にあることを知りました。公立図書館では、図書を購入する費用は限られているため、新刊図書の購入が優先され、毀損された資料の再購入は後回し、もしくは補填しない自体になることを懸念しています。
図書館情報学若手の会ALISは、将来は図書館員になろうと志している、図書館情報学を専攻している学生を中心とした団体です。公立図書館がこのような事件に見舞われ、どうにかして力になれないかと考え、クラウドファンディングによって自治体への助力と、人権に係る体系的な資料に接する機会を失わないよう、毀損された資料の寄贈を実施したいと考えています。
本プロジェクトの第一の目的は寄贈で、第二の目的は毀損状況の調査です。本プロジェクトを実施するにあたって、公立図書館のアンネフランクに関する書籍の毀損状況を収集、整理、分析した後に、毀損された資料の寄贈(購入・送付)を実施いたします。私はこのうち毀損された資料の寄贈部分を担当いたします。
(第4回ALIS定例会の様子)
『アンネの日記』をはじめとしたアンネフランクに関する書籍が、都内の公立図書館にて多数毀損される事件が発生致しました。アンネフランクに関する資料は、ホロコーストをはじめとした人種差別、人権に係る貴重な資料であり、これら資料の毀損は、人権に係る体系的な資料に接する機会を失い、市民の知る権利を侵害しているとも言えます。『アンネの日記』は、青春期の葛藤を描いたもので青少年にとっては身近なものでありながら、第二次世界大戦のナチス・ドイツによるユダヤ人差別を扱った作品であり、差別される側からみた人種差別を学ぶことのできる、世界的にも貴重な書籍であると言えます。
一部報道によると、被害は38館で計300冊余りが確認されています。これを受けて数件の寄贈がありますが、被害は都内だけでなく横浜市でも確認されており、さらに被害の拡大が予想されます。また、報道されていないだけで、他の公立図書館でも毀損されている可能性があります。報道されている、されていないにかかわらず、被害状況を網羅的に調査し正確に把握することで、適切な寄贈が行えると考えられます。
(ライトニングトークでの質疑の様子)
図書館は、知る権利(自由)を保証する機関です。知る自由とは、日本図書館協会「図書館の自由に関する宣言」にもある通り、市民が思想を自由に発表し交換すること、つまり表現の自由の保障は、知る自由の保障があって成立するものであり、知る自由はいっさいの基本的人権と密接にかかわっているものです。いつでも資料を入手し、利用する権利を社会的に保障することは、知る自由を保障することであり、図書館は、権力の介入または社会的圧力に左右されることなく、図書館の総力をあげて、収集した資料を市民の利用に供するための施設です。
(ALIS定例会第四回グループワークの様子)
目標金額は、アンネの日記(文春文庫)900円を都内公立図書館数376館数分購入し、レターパック300円で送付する金額にクラウドファンディングの手数料を含めた総額です。本プロジェクトはまだ始まったばかりであり、被害状況を収集、整理、分析した結果さらなる支援が必要となることも予想されます。
ひとりでも多くの方からご支援いただくことで、より多くの書籍を寄贈することが出来ます。どうか皆様のご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
■お礼状
■ALISしおり3種
■ALIS定例会での基調講演
■ALIS特製ブックカバー(文庫)
(ALIS特製ブックカバー(文庫)見本)
READYFOR? には、夢を持つすべての人が集まり、社会性の高いプロジェクトやクリエイティブなプロジェクトに取り組む、実行者が、夢を実現するための資金を集めています。
プロジェクトに共感していただいた支援者は、支援金額に応じた引換券を選択していただくことで、支援ができます。ただし、各プロジェクトは、目標金額と募集期間を設定しており、その期間中に目標金額を集めきれた場合のみ、プロジェクトは「成立」となり、資金はプロジェクト実行者のもとにわたります。「成立」しなかった場合は、支援者の皆様に全額返金されます。成立した場合は引換券に記載された内容をリターンとして、受け取ることができます。
皆様の力で、多くの夢を叶えてくださいませんか。