2014年4月15日21時21分
安倍晋三首相は15日の衆院本会議で、アジア諸国に対する「植民地支配と侵略」への反省とおわびを表明した1995年の村山談話を教科書に記述することについての見解を問われ、明言しなかった。
民主党の菊田真紀子氏が村山談話について「教科書にきちんと記述し、子供たちに適切な歴史認識を教えることは極めて重要だ。首相も同じ考えか」と質問した。
首相は1月の教科書検定基準改定について「『閣議決定その他の方法により示された政府の統一的な見解』がある場合には、それに基づいた記述がされていることを求める旨の規定を盛り込んだ」と説明。村山談話は95年8月15日に閣議決定されている。ただ、「教科書の検定にあたっては、教科書発行者が申請した内容について、教科書検定基準に基づき適切に行っていく」と続けて述べるにとどめた。
一方、首相は「歴史認識については安倍内閣としてもこれまでの歴代内閣の立場を引き継ぐ」とも答弁し、慰安婦問題をめぐる93年の河野談話も含めて踏襲する考えを改めて示した。
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