20代のころ、ずっとブラック企業で働いてた。
2〜3年おきに転職をして、合計3社で働いたが全てブラックだった。
45連続休み無しの時期があったり、残業代ゼロでボーナスがほぼなかったり。
自分が転職をした理由は上記で述べたような労働時間や低賃金でなく、
役員が社内で不倫していたことや、上司が尊敬できなくなったから、というものだった。
自分が会社員を完全に辞めたしばらく後に、一般企業に比べたら信じられないような
近所の猫にまたたびを与えて遊んだり、図書館に篭って読書をしたりしていた。
だがある日、ひょんなキッカケで経営者になることになり、人を雇う立場になってしまった。
経営することになったのは自分の経験のあるWeb系の会社なのだが、
人を雇う時に、これまで自分が雇われていた時と同じ待遇で雇った。
しかしあるとき、異業種(上場企業や有名企業)の人たちと飲む機会があって、
僕は自分の経営している会社の話をした。給与や待遇の話も含めて。
冗談ぽく「ブラックだねー」と言われたが、そのセリフは冗談などではなく本心であり、
その後、そのホワイト企業メンバーのうちの1人と何回か飲みに行って聞いたのだが、
・ほとんどの日が18時〜19時には終わる
・土日祝日の出勤はほぼ無い
・ボーナスが年に4ヶ月ぶんほど出る
・条件によって住宅補助が出る
・年収は30すぎで推測で450〜500万ほど(年齢万円×16ヶ月)
(※金額に関して本人は満足はしていないようだった)
けっこうカルチャーショックだった。こういう会社が「普通」なんだなと。
そして僕は自分の会社の待遇を、誰にでも言うようなものでは無いものだと知った。
それから、うちも19時あがりにして、土日もなるべく休ませるようにした。
そうしないとなんとなく、あのホワイト企業のメンバーに責められる気がしたからだ。
その後色々あって、経営していた会社は1年もたずに休眠することとなった。
仮に待遇がブラックのままだったとしても、この結果はあまり変わらなかっただろう。
僕の力不足が原因だったと思う。
そこで思うのだが、こういうのは業界的にある種の仕方がない事なのだろうか。
もちろん、探せば中小企業のWeb会社でホワイトもあるかもしれないが、それは限定的だ。
このブラック問題を考えるとき、みんなは「一般論」として多くを語るが、もしかして
もっと切り分けて話す必要がある部分もあるのではないだろうか、とふと思った。
あの日、ブラックだねって君が言った事を、回想した。