(まる子)みんな新学期始まったね。
あたしも張り切っていくよ!
(リポーター)早朝港に水揚げされたサクラエビはこちら富士川の河川敷で天日干しされ一面がピンク色に染まります。
水揚げされると奇麗な桜色になることからサクラエビと呼ばれているのです。
(まる子)奇麗だね。
ピンクのじゅうたんが敷いてあるみたい。
(おばあちゃん)ああ。
さすがは海の宝石じゃ。
(まる子)海の宝石?《オーッホッホッホ…》
(おばあちゃん)取れたてサクラエビは透き通った薄いピンク色をしておるからのそう呼ばれておるんじゃ。
そうなんだ。
あ〜サクラエビが食べたくなってきたな。
(すみれ)それじゃ晩ご飯はサクラエビにしましょう。
ホント!?わ〜い!あっ海の宝石がいっぱい!サクラエビといえばやっぱりかき揚げね。
いいねいいね。
(おばあちゃん)その前に塩ゆでにしようかのう。
あっ色が変わった。
ホント桜のエビって感じで奇麗だねフフフ。
(おばあちゃん)さあさああったかいうちに召し上がれ。
アハハハサクラエビだよ。
(ヒロシ)おっ来た来た。
うまい!やっぱりサクラエビには日本酒だぜ。
(友蔵)ホントじゃのう。
いただきます。
おいしい!
(おばあちゃん)おや。
まる子はマヨネーズをつけて食べてるのかい?んっ?うん。
ホホホホ。
サクラエビの漁師さんもゆでたてのあったか〜いサクラエビにマヨネーズを掛けて食べるのが一番好きだという話を聞いたことがあるよ。
えっそうなの?んっ?よし。
わしもマヨネーズで食べよう。
んっ!海の男の味じゃのう!
(3人)ハハ…。
う〜んサクサク!
(さきこ)うんおいしい!サクラエビのかき揚げって色も奇麗よね。
そりゃそうだよ。
何てったって海の宝石って呼ばれてるぐらいだからね。
えっ?そうなんだ。
そうだよ。
さっきおばあちゃんから聞いたばっかりのくせに。
あっ…。
お母さんそれ言わないでよ。
何だ受け売りか。
エヘヘヘヘ。
かき揚げもおいしいね。
あたしサクラエビ大好き。
カルシウムたっぷりだから健康にもいいのよ。
ほう。
こんなに小さいのに偉いもんだねサクラエビって。
ホントじゃのう。
小さくてカワイイのに偉い!まるでまる子のようじゃ。
(一同)はぁ?
(友蔵)だってそうじゃろ。
名前も同じ「さくら」じゃしサクラエビはまる子みたいなもんじゃ。
そう言われるとますます親近感が湧いてきちゃうね。
翌日
それでさサクラエビのことが他人とは思えないような気がしちゃって。
(長山・たまえ)アハハハハ。
(たまえ)それじゃ食べられなくなっちゃうね。
いっぱい食べたけどね。
私もサクラエビ好き。
かき揚げをうどんに入れて食べるとおいしいんだよね。
あ〜いいねぇ。
(長山)昨日やってたサクラエビの番組は見た?見た見た。
長山君も見たの?うん。
サクラエビは静岡の海でしか取れないって言ってたよね。
そうだね。
ちょっと意外だよね。
どこでも取れるってわけじゃないんだね。
静岡の海は大きな川が幾つも流れ込んでいるからサクラエビの大好物の餌がいっぱいいるんだって。
ふ〜ん。
(長山)それにサクラエビって光が苦手だから静岡の深い海がすみやすいらしいよ。
(ハマジ)静岡の海ってめちゃくちゃ深いんだよな。
(ハマジ)だからいろんな深海魚がいるんだぜ。
(ブー太郎)深海魚ってちょっと怖いよなブー。
(ハマジ)面白いのもいるけどな。
魚っていうより怪獣みたいだよな。
食っちまうぞ!
(ブー太郎)ブヒー!ガウー。
(ブー太郎)ブヒー食われたブー!
(3人)アハハハハ。
(ブー太郎)助けてくれブー!んっ?サクラエビって小さいけど大きくなったら伊勢エビみたいな立派なエビになるのかな?いやそれはないと思うよ。
そっか。
あたし伊勢エビも好きなんだけどな。
(花輪)僕はオマールエビが好きだな。
オマルエビ?何だ?それ。
オマルじゃないよ。
オマールエビ。
イタリア料理なんかに出てくるエビさ。
考えてみたらエビっていろんな種類があるよね。
そうだなブー。
おすしに載せる甘エビとかなブー。
(小杉)エビといえばやっぱり車エビだろ!天ぷらとかえびフライにして食うとうめえんだよなぁ。
サクラエビって丸ごと食べられるのがいいよね。
そうだね。
栄養たっぷりだし。
茶わん蒸しに入れたりおこわに入れてもおいしいよね。
ああうめえよなぁ。
あとは焼きそばに交ぜたりね。
何にでも合うなんてやっぱりサクラエビは小さいのに偉い立派なエビだね。
あたしゃサクラエビみたいになりたいよ。
お前ずいぶんサクラエビの肩持つな。
だって静岡の海でしか取れないんだよ。
お茶やミカンにも負けない静岡の名物じゃん。
静岡っ子ならサクラエビだね。
よし分かった。
今日からお前はさくらももこじゃない。
えっ?ズバリ!さくらえび子だ!
(一同)ああ…。
いや急にそんなこと言われても…。
サクラエビ大好きっ子なんだろ?だったらさくらえび子じゃねえか。
サクラエビ大好きさくらえび子で〜す。
プリップリップリ〜。
プリップリップリ〜。
(ブー太郎・ハマジ)プリップリップリ〜。
(一同)アハハハハ!
(ブー太郎・ハマジ)プリ〜プリ〜。
あ〜何か猛烈にサクラエビが食いたくなってきたな。
そうだね。
僕も今夜はサクラエビにしてもらおうかな。
うん私も。
まるちゃんの話聞いてたら食べたくなっちゃった。
あたしも。
今夜もサクラエビで決まりだね!えっ!もうないの?昨日全部食べちゃったから。
だったらまた買ってきてよサクラエビ。
もう買い物行ってきちゃったわよ。
え〜そんな…。
(友蔵)ならばわしと行こう。
ホント!?わ〜い!わ〜い!
(まる子・友蔵)フフフフ。
あっ小杉。
おっさくら。
こんにちは。
(友蔵)こんにちは。
あっそれ。
ああ今買ってきたんだよ。
晩飯は絶対サクラエビが食いたかったからな。
そうだよね。
あたしもこれから買いに行くところ。
そうか。
でももうすぐなくなりそうだったから急いだ方がいいぞ。
え〜!?
(女性)うちはねかき揚げにしようと思ってるの。
サクラエビの。
(女性)うちも同じ。
サクラエビ人気だね。
ああ。
今が旬じゃからのう。
(魚屋さん)はいよサクラエビ。
あっハマジのお母さん。
(ハマジの母)あら。
(ハマジの母)いえねのりたかがどうしても食べたいって聞かないもんですから。
それじゃごめんください。
さようなら。
サクラエビ下さい。
ごめんよ。
今ので売り切れなんだよ。
(友蔵・まる子)え〜!今日はサクラエビが人気でね。
あたしのせいだ。
えっ?あたしが学校でサクラエビのことを話したから…。
まる子…。
く〜!こうなったら何が何でもサクラエビを手に入れるよ!
(友蔵・まる子)え〜!売り切れ!?あ〜…悪いねぇ。
ハァここも売り切れか。
仕方ない。
今日のところは諦めるとしよう。
ああ…。
食べたかったなサクラエビ。
みんな食べるのに…。
さくらえび子が聞いてあきれるよ。
まる子…。
・
(クラクション)んっ?やあどうしたんだい?そんな浮かない顔をして。
ハァ…。
あたしゃサクラエビの人気を侮っていたよ。
えっ?
(花輪)それは残念だったね。
うんホント残念だよ。
でもドントウオーリー。
うわ〜!実は僕も食べたくなっちゃってね。
港の販売所で買ってきたところなのさ。
よかったらお裾分けするよ。
えっ?あ〜ありがとう!ユアウエルカム。
やったのまる子!やったよサクラエビが食べられるんだよ!さくらえび子感激だよ!万歳!
(まる子・友蔵)万歳!万歳!
どうしても食べたかったサクラエビ
感謝の気持ちを抑えられない二人であった
(まる子・友蔵)万歳!うわ〜!奇麗だね。
うん。
んっ?
(まる子・たまえ)おはようございます。
(佐々木)おはようございます。
気を付けて行ってらっしゃい。
(まる子・たまえ)いってきま〜す。
ああやって佐々木のじいさんが世話をしてるからこんなに奇麗に咲いたんだね。
さすが佐々木のじいさん。
木の世話なら佐々木のじいさんにお任せだね。
(戸川)ではあしたは漢字テストをします。
ハァ…やだなぁテストなんて。
・
(とし子)先生。
(まる子・たまえ)んっ?
(とし子)うちから球根を持ってきたんですけどクラスの花壇に植えてもいいですか?それはいいですね。
ぜひ植えてください。
去年うちの庭に植えたらとっても奇麗な花が咲いたんだ。
へぇ〜楽しみだね。
よ〜し頑張って育ててすてきな花壇にしよう!漫画漫画っと。
あっあしたテストだっけ。
もう新学期だからって先生ったら張り切っちゃってぇ。
まっいっか。
「まっいっか」じゃないでしょ。
あっ…。
新学期なんだからあんたも少しは張り切りなさい。
何事も最初が肝心だよ。
だったらいい点取ったらご褒美買ってよ。
何言ってるの。
ほらさっさとやりなさい。
お母さんご褒美も最初が肝心だよ。
このご褒美出すか出さないかでこれから先いい点取れるかどうか決まっちゃうよ。
んっ…。
70点取ったらプリンってのはどう?駄目100点。
100点なんて無理に決まってるじゃん。
余計やる気なくなるね。
じゃあ90点。
もう一声!80点。
ハァ…しょうがないわね。
よ〜し!プリン目指して頑張るよ!それではテストを配ります。
よし!まるちゃん何か自信ありそう。
80点以上取ったらプリン買ってもらう約束でさ。
昨日頑張って勉強したんだ。
始め。
んっ!
翌日
ああ…。
まるちゃん…。
(たまえ)残念だったね。
昨日のテストいつもより難しかったよね。
ハァ…。
今日の図工の時間は清水のことを紹介するポスターを描きましょう。
出来上がらなかった人は宿題にしますからあしたまでに描いてきてくださいね。
まるちゃん何描く?う〜ん…何がいいかなぁ。
う〜ん…。
まるちゃんまだ考えてるの?う〜んどうしよう。
清水のことだったらやっぱり富士山かな…。
んっ?ねぇたまちゃん。
富士山ってプリンに似てない?えっ?プリン?ほら山が黄色くて頭にかぶってる雪が茶色かったら…。
《まるちゃんまだプリンのこと引きずってたんだ…》あ〜あんな大きなプリンがあったらいいねぇ。
何か幸せの山って感じだよ。
よし!これでいこう。
われながらいいアイデアだねこりゃ。
まる子やおじいちゃんと遊ぼう。
宿題中。
うん?あ〜ん!遊ぼう遊ぼう遊ぼ…。
ちょっと静かにしてくれないかな。
あたしゃ今おじいちゃんと遊んでる暇ないんだよ!《おお…やる気じゃ》《まる子にやる気がみなぎっておる!》あ〜ちょっと休憩するか。
(友蔵)う〜ん…。
うん?う〜ん…う〜ん…。
おじいちゃん何やってるの?おおまる子。
今度老人会で囲碁大会があるからわしもまる子を見習って頑張ろうと思ってのう。
んっ。
う〜ん…。
へぇ〜おじいちゃんもやる気だね。
よし!あたしも!
(とし子)まるちゃんのポスター面白いね。
うん。
すごく楽しい絵だね。
いや〜アハハハハそう?《富士山をプリンに似てるって言いだしたときはちょっと心配したけど》もう昨日遅くまでかかっちゃったよ。
え〜?
(たまえ)まるちゃん頑張ったね。
エヘヘヘヘ。
翌日
(戸川)あしたは算数のテストをしますので復習してきてくださいね。
またテストか…。
(戸川)それから皆さんにうれしいお知らせがあります。
(まる子・たまえ)んっ?清水のポスターコンクールに出す作品がうちのクラスから選ばれました。
(児童)へぇ〜。
(児童)すげぇ!
(児童)誰だろう?《もしかして…》
(戸川)《さくらさんです》
(たまえ)《すご〜い!》
(児童)《さすがね!》
(児童)《やるなぁ!》フフ…。
選ばれたのは長山君です。
うっ…。
(とし子)私まるちゃんのが選ばれたのかと思ったよ。
頑張って描いたのにねぇ。
いや〜あたしのなんてそんなろくなもんじゃないし。
アハハハハ…。
《まるちゃん…あんなこと言ってやっぱり残念そう》
(タミー)《ああ…タミーまるちゃんを励ましてあげたい》《何か元気が出るようなことはないかしら》
(たまえ)あっ!見てまるちゃん芽が出てるよ。
わぁホントだ!
(とし子)あれ?でも何かこの辺だけ出てないね。
あっ…あたしが植えた所だ。
(たまえ・とし子)あっ…。
ただいま。
おかえりまる子。
どうかしたの?ジャーン。
おじいちゃん優勝したの?まる子を見習って頑張ったおかげじゃ。
そりゃよかったね。
えっ…おや食べないのかい?ハァ…。
・
(すみれ)おかえり。
あ〜あ散らかってるわね。
新学期なんだから部屋の片付けも頑張りなさい。
はいはい。
よいしょっと。
あっ痛い!あ〜痛てて…。
あっ!あ〜壊れちゃった…。
どうしたの?あ〜あ何やってんの。
もう。
さっさと片付けて勉強しなきゃ。
今度こそ80点取れるように頑張りなさい。
いいんだもう。
勉強なんかしたってどうせうまくいかないんだから。
プリン買ってあげるから。
ねっ。
ハァ…せっかく色々頑張ったのに。
こんなことなら最初っからやる気なんか出さなきゃよかったよ。
うっ…。
(とし子)まるちゃん花壇にお水やりに行こう。
悪いけど任せるよ。
ハァ…。
まるちゃんこんにちは。
あっこんにちは。
おや?元気がないようですね。
えっ?ううん何でもないよ。
それどうしたの?残念ながら枯れてしまいました。
そうなんだ。
水をやっても枯れてしまったり種をまいても芽が出なかったり花が咲くのを楽しみにしていたら咲かなかったり。
頑張って世話をしていてもなかなか思うようにはいきません。
へぇ〜佐々木のじいさんでもうまくいかないことがあるんだ。
もちろんですよ。
木というものは毎年同じようにはいきませんし。
ねぇ頑張ってやっててもなかなかうまくいかないのにずっと世話をしてるの?何で?頑張ってやっていてもうまくいかないかもしれない。
でもやれば木は元気になるかもしれない。
だから私はこうやって毎日木の世話を続けているのです。
ふ〜ん。
翌日
(たまえ)まるちゃん。
うん?花壇にお水をやりに行こう。
(とし子)まるちゃん。
ハァ…。
いい天気だね。
(とし子)うん。
あっ。
あっ!わぁ芽が出てる!
(とし子)ホントだ。
頑張ったねまるちゃん。
うん!
頑張ってやっていてもなかなかうまくいかないけれどやらなかったら今日みたいにうれしいこともないんだなと思うまる子であった
フフフ。
よ〜しひろあきあたしがあんたをちゃんと自転車に乗れるようにしてあげるよ。
カワイイいとこのため心を鬼にしてこのまるちゃん先生がね。
ほらほら怖がらないでしっかりこぐ!転んでも諦めちゃ駄目!次回の『ちびまる子ちゃん』は…。
(サザエ)サザエでございます。
・「お魚くわえたドラ猫」2014/04/13(日) 18:00〜18:30
関西テレビ1
ちびまる子ちゃん[字][多]
「まる子、桜えびに憧れる」の巻
「まる子、何をやってもうまくいかない」の巻
詳細情報
番組内容
新学期になってからうまくいかない事ばっかりで嫌んなっちゃう。あー食べたかったなぁ、「海の宝石」。でも、このままあきらめちゃ「さくらえび子」の名がすたるね。
今回のちびまる子ちゃんは、「まる子、桜えびに憧れる」「まる子、何をやってもうまくいかない」の2本だよ。お楽しみにね。
出演者
まる子: TARAKO
おじいちゃん: 島田敏
お父さん: 屋良有作
お母さん: 一龍斎貞友
お姉ちゃん: 水谷優子
スタッフ
【原作】
さくらももこ
【OP曲】
「おどるポンポコリン」
【END曲】
「100万年の幸せ!!」
【脚本】
富永淳一
岡部優子
【絵コンテ】
青木佐恵子
【演出】
青木佐恵子
【作画監督】
西山映一郎
ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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