富士重が航空機部品の工場新設を検討、投資額100億円超
[東京 15日 ロイター] - 富士重工業(7270.T: 株価, ニュース, レポート)は15日、米ボーイング(BA.N: 株価, 企業情報, レポート)向けの航空機部品を生産する工場の新設を検討していることを明らかにした。投資額は100億円超で、現在の主力機「777」向けの部品を組み立てている半田工場(愛知県半田市)の隣に建設する予定。
新工場ではボーイングの次世代大型旅客機「777X」の主翼と胴体をつなげる中央翼や車輪の格納扉などを生産する見込み。次世代機は現行機に比べて部品点数や工程数が大幅に増える見通しのため、既存の半田工場に加えて新工場を建設することで対応する。
ボーイングとはまだ正式な受注契約を結んでいないため、具体的な生産規模は未定だが、ボーイングは2020年の就航を目指して777Xを開発中。富士重は受注契約を締結後、15年ごろの生産開始を目指して着工に入りたい考えだ。
777Xの主翼は引き続き米工場で生産するが、胴体部分などは富士重のほか、三菱重工業(7011.T: 株価, ニュース, レポート)、川崎重工業(7012.T: 株価, ニュース, レポート)などの日本勢が継続して受注する見込みで、日本企業の参画比率は777と同程度の約20%を維持できる見通しだ。
(白木真紀 編集:吉瀬邦彦)
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