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はしか患者増加 去年1年間を上回る
4月15日 14時11分

ことしは、はしかの患者が例年よりも多くなっていて、すでに去年1年間の患者数を超えたことが、国立感染症研究所の調査で分かりました。
はしかは、5月から6月にかけて流行のピークを迎えることから、専門家は早めのワクチン接種を呼びかけています。

はしかは、発熱やせきなどインフルエンザとよく似た症状で始まり全身に発疹が出るウイルス性の感染症で、脳炎などを起こして重症化し死亡することもあります。
国立感染症研究所によりますと、ことしのはじめから今月9日までに、全国の医療機関から報告されたはしかの患者は253人で、すでに去年1年間の患者数を上回りました。
ことしのはじめは、はしかの流行が起きているフィリピンから帰国した若者が発症するケースが目立っていましたが、その後、感染は子どもを中心に広がり、患者の半数近くは10歳未満となっています。
ことしはインフルエンザの流行が長く続いているため、医師がはしかの初期の患者をインフルエンザと間違えて対応するうちに、医療機関の中で感染が広がったケースも複数報告されているということです。
また患者の8割はワクチンを接種していないか接種歴が不明でした。はしかに詳しい川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長は「はしかは5月から6月にかけ流行のピークを迎える。1歳児と来年の春に小学校に入る子どもたちはワクチンを無料で接種できるので、速やかに接種してほしい」と話しています。

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