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英に逸材16歳「夢は日本のフル代表」
サイ・ゴダード(3月18日)
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【競馬・ボート・競輪】[競馬]ハープスターが優勝2014年4月14日 紙面から 牝馬3冠レースの第1弾「第74回桜花賞」(GI・13日・阪神・芝1600メートル)は、最後方につけた単勝1番人気のハープスターが直線大外から豪脚を披露し、17頭をごぼう抜き。ゴール前差し切って、まずは1冠を手にした。川田将雅騎手(28)は2012年オークス(ジェンティルドンナ)以来のJRAGI勝利、松田博資調教師(68)は11年阪神JF(ジョワドヴィーヴル)以来の同GI勝利で、桜花賞4勝目となった。同じように後方から伸びたレッドリヴェールが2着、ヌーヴォレコルトが3着だった。 信じていた。ハープスターの能力を、その豪脚を。川田は最後方で直線に向いても、全く慌てることなく大外を選択した。先頭のフクノドリームは、20馬身以上も先。全17頭が前にいる。満を持して左ステッキを抜くと、上がり3F32秒9の鬼脚をさく裂。唯一の黒星を喫した難敵レッドリヴェールをはじめ、まとめてのみ込むと、鞍上はヒロインを称えるように左手で優しく愛撫(あいぶ)した。 「ホッとしましたね。これだけの馬に乗せてもらっていますし、結果を出せて良かったです」と、単勝1・2倍の圧倒的支持に応え、安堵(あんど)の笑みを浮かべる。「いつも通りの位置でリズムを取り、この子が一番いい脚を使えるように、と思っていました。ゴールまでに全部つかまえられると思ったし、“ヤバイ”と考えた瞬間はなかったです」と言い切った。 昨年末の阪神JFでは、痛恨鼻差負け。「非常に申し訳ないことをしました」と、責任を一身に背負った。もう時間は巻き戻すことはできない。敗戦を引きずることなく、新たな栄冠だけを見据え、気持ちを切り替えた。 「僕自身、新馬戦から乗せてもらった馬でクラシックへと向かうのは初めて。本当に毎日、勉強させてもらっていますし、ジョッキーとしての喜びが大きいですね」。20日の皐月賞には、同じくデビューから手綱を取る4連勝中のトゥザワールドで臨む。貴重な経験を糧に進化を続ける28歳は、2週連続クラシック制覇の偉業に挑戦する。 表彰式で川田は、天高く人さし指だけを突き上げた。「これだけの馬だし、そういう思いで、まず1本指を立てました」。ハープスターにとってGI初制覇は、まだほんの栄光の序章にすぎない。願いと思いの詰まった1本だ。 「強い勝ち方をしたし、負けられない馬になりました。1戦1戦、勝つしかない。現時点で同世代の女の子では1番強いと思いますし、そういう自信を胸にやっていきたい」。2冠目、そして世界挑戦へ。人馬の夢は無限に広がっている。 (阪神競馬取材班)
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