ドコモのiPhoneってどんな人が使ってるの?
ドコモからiPhoneが発売されて、半年が立ちました。
国内普及のスマートフォンにおいても、ドコモのiPhoneはそれなりの存在感を示し始めている様子。最頻利用スマートフォンとしてのシェアは8%程度まで増加してきているとも言われています。
ビデオリサーチインタラクティブ:
「スマホユーザーに占めるNTTドコモのiPhoneシェアはどうなった?」
満を持して発売されたドコモiPhoneを購入し主利用しているユーザーとはどのような人々か。
au、ソフトバンクのiPhoneユーザーとの比較から見える特徴をまとめてみました。
(最頻利用端末としての、ドコモiPhone・auiPhone・ソフトバンクiPhoneのユーザー比較)
■その1:スマートフォン利用歴:スマホ歴長-短が混在
ドコモiPhone発売を待っていたのは、スマホ買い替え層でしょうか?スマホ初心者となるフィーチャーフォンからの移行者でしょうか?答えは、両方でした。
ドコモは他2キャリアと異なるユーザー構造で、スマホ歴の長いユーザーと短いユーザーが混在している状況です。au、ソフトバンクはスマホ歴が長い→短いの順で構成比が小さくなります。
ドコモiPhone発売開始とほぼ同期の半年未満ユーザーが1/3程度を占め、ドコモiPhoneの発売がきっかけでフィーチャーフォンからスマホに移行したユーザーも少なくないようです。
そして、最頻利用端末であるiPhone以外のサブスマホ(主にAndroid端末)保有率を確認してみたところ、ドコモiPhoneユーザーは7.0%。au、ソフトバンクより多めでした。スマホ歴の長いドコモiPhoneユーザーは、iPhone以外の端末も持ち続ける場合が多いようです。
■その2:基本属性:性年代職業に独自傾向はないが、お財布に余裕があるドコモiPhoneユーザー
●男女比率:各キャリアいずれも男性50%強、女性50%弱。
●平均年齢:ドコモ37.8歳、au37.0歳、ソフトバンク37.9歳。
●職業:有職者率では、ドコモとソフトバンクが6割程度で同レベル。auは他2キャリアより有職者率が低めなのに対し学生比率がやや高め。
●既婚率:ドコモはソフトバンクとほぼ同じ、6割程度。auは学生が多いからか他2キャリアよりやや低め。
ここまでは、少々の違いはあれど、ドコモiPhoneユーザー固有の際立った特徴は見られません。
●おこづかい(1ヶ月):ドコモ平均は34,224.5円で、au平均の1.4倍、ソフトバンク平均の1.2倍。
●世帯年収:ドコモ平均は679.8万円。auの1.2倍、ソフトバンクの1.1倍。
●個人年収:ドコモ平均は378.6万円。auの1.3倍、ソフトバンクの1.2倍。
このあたりでドコモiPhoneユーザーの特徴らしいデータが見えてきました。
どうやら収入面や自由裁量額で、ドコモが他2キャリアを大幅に上回っている様子です。
●タブレット所有率:ドコモが37.9%で、auの1.7倍、ソフトバンクの1.5倍。
タブレット所有では、なんとこれほどの差がありました。
ここまでを確認すると、ドコモ-iPhoneユーザーは
比較的お財布に余裕があり、デジタルデバイス好きが多そうです。
■その3:スマホコンテンツ利用:有料コンテンツ利用が盛ん
●コミュニケーション(LINE、facebook):他2キャリアと比較すると、利用に消極的なユーザーがやや多いようです。
●スマホEC(amazon、楽天):利用率は他2キャリアと同レベル。独自の傾向はみられません。
●スマホ有料コンテンツ
1)有料アプリダウンロード平均個数(1ヶ月):ドコモは1.6個で、au、ソフトバンクの2倍以上。
2)有料アプリ/コンテンツ利用 平均金額(1ヶ月):ドコモは515.9円で、au、ソフトバンクの1.5倍以上。
有料コンテンツ利用になると、大きく他2キャリアを上回りました。有料であっても便利さや楽しさで利用するユーザーがドコモiPhoneユーザーなのでしょうか。
この先、月日の経過と共にそのプロフィールや特徴も変化すると思われますが、現時点でのドコモiPhoneユーザーは、比較的お財布に余裕のある人々が、コミュニケーションツールとしてというよりは個人の買い物や趣味のコンテンツ利用ができるネット端末としての役割をiPhoneに担わせている様子です。
サブスマホの存在やタブレット併用も多いドコモiPhoneユーザーにとってのドコモiPhoneは、快適なインターネット環境を実現する為に選んだツールといったところでしょう。