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今を去ること12年前の1998年5月9日。会社勤めも間もなく終わろうとしている時である。当時、乗っていたクルマを乗り換えようとして、偶然見つけたのはトヨタの「コロナ」程の大きさで尚且つ高級感のある内容を持つ「プログレ」だった。「メルセデス・ベンツ Cクラス」や「BMW・3シリーズ」に匹敵する「小さな高級車」をキャッチコピーとし、2代目の「アリスト」や10代目の「クラウン」などとプラットフォームを共有しながら、5ナンバー枠に収まるように出来ていたことが特徴。と同時に、横幅が1.7メートル、全長も4.5メートルに収まり、ユーターンや車庫入れに都合が良かった。
別れが寂しい愛車の「プログレ」芦屋川前の道路で=2010年4月29日撮影
外観の塗装のきめ細かさはもとより、内装の椅子は本皮で、フロントグリルは高級感の溢れる木製、その上、当時のトヨタの車種にはないエンブレムを使用。本当の自分にフィットしたカーライフを謳歌する為には高級車に求められる様々な資質を、ジャストサイズの枠組みの中に体現出来たら最高という発想の原点はここにあったと思う。それは未だ、どのクルマも辿ったことのない道であった。これまでの既成概念を打ち破る全く斬新な高級車像。そして、新たな発想と先進テクノロジーの導入。品質への徹底したこだわり。クラフトマンシップ・・・・・。じっくり腰を据えた着実な歩みが実を結び、作り手の熱い想いが、通じ合えたことは、永年にわたって使用してきた者にとって、これ以上の喜びはない。
左から 車内の落ち着いた内装 他車にはない特別なエンブレム 走行距離が86,258キロを示すスピードメーター
初めて「プログレ」が発売されるのを知って早速、訪れたのはディーラーの神戸トヨペットで、その購入者の第一号でもあった。
ユーティリティーと居住性は自然の温もりが感じられ、風合いが満ち足りた「優雅な時」を演出してくれた。木の大理石とも呼ばれ、バーズアイ100本のうち1本の割合でしか出会えない最高級素材を使用。小鳥の目のような木目模様から、自然の優しさを感じてきた。
貴殿の、「今日の日記」で私が共感する箇所をイエロースターにのせてそちらに飛ばしたいのですがうまくいきません。オプションがいるのですかね。