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9月に福島で「ロックコープス」 復興支援、アジア初の音楽イベント

 東日本大震災の被災地でのボランティア活動への参加を促す世界的音楽イベント「RockCorps(ロックコープス)」は9月6日、福島市のあづま総合体育館で開かれる。仮設住宅訪問やがれき撤去などのボランティア活動に参加することによりイベントチケットがもらえる。実行委員会の主催、県の共催。9日に都内で記者発表会が開かれ、佐藤雄平知事はボランティアの広がりを通した復興の加速化に期待した。

 「RockCorps」は、音楽の力で社会貢献活動への参加を推進しようと平成15年にアメリカで誕生した。ボランティア活動と一体になった音楽イベントとして、これまで世界9カ国27都市で開催され、人気歌手レディー・ガガさんらも参加。動員数は14万人以上に上る。
 本県でのイベントは震災の復興支援のため、アジアで初めて開く。イベントには国内3組と海外一組の計4組の一流アーティスト(未発表)が出演予定で、全国から約4千人の参加を見込んでいる。
 対象のボランティア活動は、相馬市の仮設住宅での野菜販売への協力や相馬市や新地町の海岸でのがれき撤去、いわき市での農業支援など、ボランティア団体が被災地を中心に実施している約100の活動。26日に実施する活動から参加可能で、ボランティアに4時間取り組むことで、イベントチケットを手に入れることができる。
 記者発表会で、佐藤知事は「ボランティアに気軽に参加する新たな流れが生まれることで、本県復興の後押しにつながる。参加を通して本県の実情を知ってもらい、風評払拭(ふっしょく)や風化防止に結び付くと期待している」とあいさつ。県の復興シンボルキャラクター「キビタン」とともに気勢を上げた。
 また、RockCorps共同創設者のスティーブン・グリーン最高経営責任者(CEO)が「Give,Get Given(与えて、初めて与えられる)」というイベントの基本理念を説明。特別協賛のJTの宮崎秀樹副社長は「被災地支援の輪が広がるきっかけになってほしい」と述べた。

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記者発表会でイベント開催へ意気込む(左から)キビタン、佐藤知事、宮崎副社長、スティーブンCEO
記者発表会でイベント開催へ意気込む(左から)キビタン、佐藤知事、宮崎副社長、スティーブンCEO

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