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四国霊場お遍路15か所に外国人差別の貼り紙

読売新聞 4月10日(木)20時46分配信

 四国八十八か所霊場を回る巡礼者向けの休憩所やバス停など四国各県の計15か所に、「『大切な遍路道』を朝鮮人の手から守りましょう」などと書かれた紙が貼り出されていたことがわかった。

 徳島、香川両県警が軽犯罪法違反(はり札)の疑いで調べている。

 貼られていたのは、少なくとも徳島県9か所、愛媛県4か所、香川県2か所。3月以降に休憩所の壁やベンチなどで見つかり、「最近、礼儀しらずな朝鮮人達が、気持ち悪いシールを、四国中に貼り回っています」「日本の遍路道を守ろう会」などと書かれていた。いずれも管理者らが撤去した。

 四国霊場では近年、外国人の巡礼者が増えており、昨年12月、4度の結願(けちがん)を果たした韓国人女性(38)がガイド役の「公認先達」に認定された。女性は日本語とハングルで「お遍路さんを応援します」と記したステッカー4000枚以上を遍路道沿いで許可を得た民家や店に貼り続けている。撤去された貼り紙は、この活動を中傷することが目的とみられる。女性は取材に対し、「海を越えた交流が広がってきたのに残念で悲しい」と話している。

最終更新:4月10日(木)20時46分

読売新聞

 

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