動画:視聴・管理ソフト「Funguard」 無料公開
毎日新聞 2014年04月15日 10時00分
ユーチューブやニコニコ動画などの動画を快適に視聴・管理できるソフト「Funguard」が15日から無料公開された。ITベンチャーのクライアントサイド(大阪市中央区)が開発した。お気に入りの動画リストをDropbox(ドロップボックス)などの無料クラウド(ストレージ)サービスに置けば、外出先ではパソコン以外のスマートフォンやタブレットからでも動画を再生できるようになる。
Funguard(http://funguard.clientside.jp/)は、ウィンドウズパソコン、タブレットで動作し、タッチ操作にも対応。簡単な操作で動画共有サイトで見つけた動画を「お気に入りリスト化」として整理する。この動画リストは、ストリーミングサービス上の動画データが置かれてあるアドレスからなり、無料クラウドサービスに保存、同期させることで、場所や端末を問わずいつでも再生可能になる。
2012年の著作権法改正で、違法ダウンロード行為に罰則が設けられ、「私的な複製」(ダウンロード)でも従来のように免責されなくなった。ネットで見つけた動画を自分のパソコンにダウンロードするソフトの使用に抵抗感が生まれるなど、多大な影響をネットに与えたことは記憶に新しい。
しかし、このソフトは動画データを自分のパソコンにも外部のクラウドサービスにも保存せず、ユーチューブなどの動画の置き場所のアドレスなどから生成されるリストのみを保存するので、「私的な複製」を回避している。
同社は「使いやすいタッチ操作のできるブラウザーで、お気に入り動画サイトを同期することでいつでもどこでもどんな端末でも視聴できる。広く使われる標準ソフトとなることを目指す」と話している。【高橋望】