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ピュリツァー賞にCIA元職員提供の機密文書報道
4月15日 10時35分

ピュリツァー賞にCIA元職員提供の機密文書報道
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アメリカの優れた報道などに贈られるピュリツァー賞が14日発表され、CIA=中央情報局の元職員が提供した機密文書を基にアメリカの情報機関が個人情報を収集していた実態を明らかにした、イギリスのガーディアンとアメリカのワシントン・ポストが受賞しました。

ピュリツァー賞は、アメリカ国内の報道や文学など21の部門を対象に優れた業績を挙げた個人や団体に毎年贈られるもので14日、ニューヨークのコロンビア大学で発表されました。
ことしは、アメリカ政府の情報機関、NSA=国家安全保障局が秘密裏に大量の個人情報を収集していた実態を報じたイギリスのガーディアンとアメリカのワシントン・ポストが公益報道の部門で受賞しました。
両社の報道は、CIAの元職員のエドワード・スノーデン容疑者が提供した機密文書を基にしたもので、こうした報道が受賞の対象になるのかどうか論議を呼んでいました。
審査に当たったコロンビア大学は、「個人情報と安全保障の問題についてバランスを取った形で報じており、この問題の重要性について議論を巻き起こしたことも評価した」と説明しています。
ピュリツァー賞を巡っては、1972年にアメリカ国防総省の極秘文書を執筆者から入手してベトナム戦争に関する政府の政策決定の内幕を報じたニューヨーク・タイムズが、今回と同じ公益報道の部門で受賞しています。

スノーデン容疑者「情報公開の正しさ証明」

ピュリツァー賞を受賞したイギリスのガーディアンなどに機密文書を提供したCIAの元職員のエドワード・スノーデン容疑者は、自身が役員を務めるアメリカのNPO「報道の自由基金」を通じて声明を発表しました。
このなかでスノーデン元職員は「両社の受賞は、政府の役割が情報公開にあることの正しさを証明するものだ。
私が取り組んできたことは、新聞社の努力や技量が無ければ実を結ばなかったはずであり、両社の優れた報道に感謝している。
こうした報道は、よりよい未来と責任ある民主主義に貢献するものだ」と述べています。

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