線路に置き石ならぬ「置き車」!電車接近も緊急停止
2014年4月15日6時0分 スポーツ報知
千葉県山武市のJR総武線の踏切内で14日早朝、軽自動車が放置されているのが見つかった。発見当時、現場には電車が迫っていたが、約50メートル手前で緊急停止。間一髪のタイミングで衝突を逃れ、乗客約120人は無事だった。
県警山武署は何者かが意図的に置いた可能性が高いとし、往来危険容疑で捜査している。同署によると、14日午前5時半頃、山武市松尾町八田のJR総武線の横芝―松尾間にある「西猿尾踏切」内の線路上に白い軽自動車が置かれているのを、出勤途中だった県警本部の男性警官が偶然にも発見した。
警官は瞬時に、自らの職場である県警に110番。そして県警からJRに連絡が渡り、横芝駅を発車していた銚子発千葉行きの始発の普通電車(6両編成)に乗車していた運転士が車両を停止させた。
発見された車にはナンバープレートがなく、施錠されていた。列車が停車した後、発見者の警官、駆け付けた山武署員、通行人ら5人で協力して車体を押すなどして、踏切外へと移動させた。停車していた始発電車は18分遅れで出発。後続車両への影響はなかった。
現場は横芝駅から約2・5キロの田畑の中に住宅が点在する地域。踏切付近の見通しは良好だった。
その後、車が前日の13日に山武市内で盗まれたものであることが判明。捜査を続けている山武署は「最初に発見した警官がすぐに通報したことがよかった。とにかく大きな被害につながらなくてよかった」と話している。