2014年4月14日10時45分
■上ノ国
■道内最西端の称号、来月には譲り渡しに
無人駅舎の待合室に、「北海道最西端の駅」というポスターがつつましげに張られていた。
JR江差線の上ノ国駅(上ノ国町)。駅舎は2階建て住宅風で、併設された町の商工会事務所が管理を委託されている。
江差線は函館から江差へと西に向かうが「最西端」は江差駅ではない。終着の一つ手前、上ノ国駅を過ぎて日本海にぶつかると、海岸線に沿って東寄りに向きを変えるためだ。ちなみに、国内最東端のJR根室線・東根室駅も、終着・根室駅の一つ手前にある。
「道内最西端の駅」は、1987年3月までは瀬棚線瀬棚駅、88年1月までは松前線松前駅だったが、相次ぐ廃線で上ノ国駅がその称号を受け継いだ。だから、年配の利用者に「最西端」という意識は少ない…