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子宮の破裂で脳性まひ11件
4月15日 7時57分

生まれてくる時の何らかの事故で脳性まひになった子どもに補償金を支払う「産科医療補償制度」で、補償の対象となった出産の事例を分析したところ、子宮の破裂によって脳性まひを起こしたとみられるケースが11件あったことが分かりました。

産科医療補償制度は、生まれてくる時の何らかの事故で脳性まひになった子どもに、医療機関の過失の有無に関係なく補償金を支払うもので、14日、再発防止を検討する委員会が補償の対象となった出産の事例を分析した結果を公表しました。
それによりますと、平成21年の制度開始から去年末までの期間で分析が終わった319件のうち、子宮の破裂により脳性まひを起こしたとみられるケースが11件あったことが分かりました。
このうち、過去に帝王切開を経験した妊婦が次の出産で自然分べんを試みた際に子宮が破裂したというケースがほぼ半数を占めていました。
委員会では「子宮を手術した経験がある人や陣痛促進剤を使う場合にも子宮破裂が発生しやすく、慎重な対応が必要だ」としています。また、出産の際に赤ちゃんが出てくるのを助けるために妊婦のおなかを手で押す「クリステレル胎児圧出法」を行い、脳性まひを引き起こした可能性が高いケースが3件あることも分かりました。
現状では、この方法を採る際の明確な基準がないことから、日本産科婦人科学会などは今月中に、具体的な指針をまとめるということです。

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