世界最古の図書館の一つであるバチカン図書館(バチカン)は20日、長期保存を目的に2~20世紀に書かれた一点ものの手書き文献をデジタルデータに変換すると発表した。デジタル化した文献はウェブサイトで公開する。一連の事業はNTTデータが受託した。
バチカン図書館は聖書の写本やダンテの「神曲」の装飾写本など、羊皮紙やパピルスに書かれた一点ものの手書き文書を8万冊所蔵する。文献が経年劣化で読めなくなることが懸念されており、デジタル化で内容を守る。同図書館は4年間で23億円を投じ、3千冊をデジタル化する。将来は8万冊の約4千万ページすべてをデジタル化する計画。
3千冊のデジタル化をNTTデータが受託し、同日契約した。日本の国立国会図書館でも同じ事業を進めている実績が評価されたもようだ。NTTデータは文書のスキャンやデジタルデータの長期保存、ウェブサイトへの公開などで使う一連の情報システムをバチカン図書館に納入する。
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