Androidのホーム画面を支配しようとする8プレイヤーまとめ
2014.04.14 22:27IT業界の巨人たちが、Androidスマートフォン・タブレットの表玄関であるホーム画面もしくはロック画面を占拠することを狙っている。普及率ではiPhoneを優に上回ってしまったAndroid端末のホーム画面を支配することができれば、巨人たちに莫大な利益をもたらすことができるかもしれないからだ。
ここで言う巨人とは、Google、Amazon、Facebook、米Yahoo、Twitterの各社を指す。
2014年4月8日、Twitterがロック画面アプリの「Cover」を買収したタイミングで、各社のホームアプリ、ロック画面アプリをまとめてみた。
ユーザー行動に変化? ホームなどカスタマイズアプリのセッションが急増中──2014年Q1ですでに2013年通期を上回る勢い
ホーム画面を乗っ取ろうとするプレイヤー
Facebookフォン……などというAndroidスマートフォンがHTCから発売されていたような気がしないでもないFacebookは、Android向けホームアプリ「Home」をリリースしている。
今のところPlayストアでの評価は散々だが、今後のアップデートでどう化けていくのか注目だ。
日本向け「Facebook Home」アプリがGoogle Playに登場
米Yahoo
米Yahooは昨年、ホームアプリ「Aviate Beta」を買収している。
Aviateは、ユーザの置かれた状況に適したアプリやウィジェットを表示するコンテクスト型のホームアプリだ。
Twitterが買収したのが、ロック画面アプリの「Cover」。
Aviateと同じく、ユーザの置かれた状況に応じてロック画面にさまざまなアプリを表示させ、スワイプで必要なアプリに素早くアクセスさせる。
この後、Twitterが統合されるのか否かは不明だ。
Twitter、ロック画面アプリの「Cover」を買収 日本でもインストール可能に
OS・端末をコントロールするプレイヤー
Googleは、Android 4.4 KitKatから「Google Nowランチャー」を標準ホームアプリとする。
名称のとおり、Google Nowランチャーはホーム画面とGoogle Nowを密接に統合したホームアプリだ。Google Nowとは、ユーザの行動に応じて、さまざまな情報をプッシュしてくれる機能。Googleは、基幹事業である検索サービスを軸に、さらに別軸としてこのGoogle Nowを主力のサービスに育てようとしている。
「Google Nowランチャー」がAndroid 4.4を搭載しているNexusシリーズとGPE端末向けに公開
Amazon
Amazonは、自社でKindle Fireシリーズを販売している。AndroidをベースにカスタマイズしたOSを搭載しており、アプリをインストールする場合は、Google Playとは異なる独自のAmazonアプリストアを利用する形式だ。
そのため、ホーム画面はAmazonの提供するコンテンツを楽しむことに集中できるように予めカスタマイズされている。端末そのものを自社で開発・販売している強みを活かしている。
その他、気になるプレイヤー
Mozilla
Firefoxブラウザを提供しているMozillaは、ホームアプリ「Firefox Launcher」をリリースすることを発表している。
AviateやCoverと同様、状況に応じて表示アプリなどを変化させるタイプのものとなるとのことだ。
Mozilla、新ホームアプリ「Firefox Launcher」を発表 | アプリオ
Yahoo! Japan
国内ではYahoo! Japanが気になる存在。
元々韓国のデベロッパーがリリースしていた人気ホームアプリ「Buzz Launcher」を日本向けにカスタマイズしたのが、この「buzzHOME」だ。
ホーム画面の着せ替えアプリだが、着せ替える際にYahoo! Japanのウィジェットなどをインストールさせることがある。
ヤフー、他人のホーム画面を丸ごと適用できる人気アプリを日本向け「buzzHOME」として展開──アニメやゲームなどとのコラボ着せ替えも完全無料 | アプリオ
LINE
LINEが最近リリースした「LINE DECO」も要注目だ。
今のところ、Yahoo! Japanのような施策には取り組んでいないようだが、Android向けに専用のホームアプリを提供する可能性も無くはないだろう。