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パッキャオ返り咲きVも…スタイルに異変
2014年04月14日 16時00分

 WBO世界ウエルター級タイトルマッチ(12日=日本時間13日、ネバダ州ラスベガス)は6階級制覇を達成したマニー・パッキャオ(35=フィリピン)が王者ティモシー・ブラッドリー(30=米国)に3―0で判定勝ちし、王座に返り咲いた。

 

 2012年6月の対戦では1―2で判定負け。同年12月にはフアン・マヌエル・マルケス(40=メキシコ)に6回KO負けを喫し、限界説も浮上していた。序盤こそブラッドリーに押される場面もあったが、最後の3回はジャッジ3人すべてに支持されるフルマークで雪辱を果たした。パッキャオは「ボクサーとしてのキャリアはまだ続く。あと2、3年はやりたい」と復活をアピールだ。

 

 とはいえ、これで「完全復活」とはならない。同じフィリピンの英雄で、この日の「WOWOW」での中継にゲスト出演した4階級制覇の元王者ノニト・ドネア(31)は「以前のようなスピードがなかった。4Rに(右を)もらってから慎重になっていた」とコメント。

 

 一緒に解説した元WBC世界スーパーバンタム級王者の西岡利晃氏(37)も「マルケスにKO負けしたのがトラウマになって、踏み込めてなかった」。

 

 さらに、WOWOWを訪れ観戦したロンドン五輪ミドル級金メダルの村田諒太(28=三迫)も「スローで見ると、動きの中のスピードはパッキャオにしかないものがあるけど、ちゅうちょしているのがあった。相打ちだったら俺が倒す、というのがなかったですね」。

 

 世界を代表する3者とも評価は辛め。かねて同階級のWBC王者フロイド・メイウェザー(37=米国)とのスーパーマッチを待望されてきたが、パッキャオは「次のことはアラム(トップランク社代表)が考える」と話すにとどめた。ただ「いないとボクシング界が盛り上がらない」(村田)というまれな存在。次こそ完全復活した姿が見たいものだが…。

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