男


1: 以下、VIPがお送りします 2014/04/13 19:17:35 ID:tbsZGwmm0
教室

クラスメイツ「おい見ろよw俺の野郎またヘッドホンしたまま机に突っ伏してるぜw」

クラスメイツ「俺の奴友達誰もいないのかよwwww」

女生徒「俺君って、あんなにかっこいいのにクールを通り越して無口よね」

女生徒「何考えてるか分からないしちょっと近寄りがたいわね。顔はイケメンなのに」

俺「Zzz」シャカシャカ

美少女「(…でも私は知ってる。昨日のあれは―)」ガタ

美少女「あ、あのね俺君///」

クラスメイツ「おい、美少女さんが俺に話しかけてるぞ」ヒソヒソ

■ ひろゆきが2ch.scをオープン!
引用元: http://viper.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1397384255/



6: 以下VIPがお送りします 2014/04/13 19:19:47 ID:tbsZGwmm0
俺「…(何だこの女)」ジー

美少女「(やだ、そんな無言にされると気まずいじゃない!俺君の意地悪///)」

美少女「あ、あのね!昨日帰りに雨降ってたじゃない?」

美少女「それでね、公園で捨て猫に自分の傘をさしてあげてる男の子を見たの」

俺「…それで?」

美少女「そ、その人がね、同じ学校の制服を着てて」

俺「…」ウンザリ

美少女「もしかして、俺君?」

俺「…人違いだろ」ボソ

美少女「え?」

俺「用は済んだか?」

美少女「あ、ご、ごめんね急に!気にしないでね」テクテク

俺「…フン」

美少女「(何よもう!俺君ってあんな人だったんだ)」

美少女「(でもやっぱり昨日の人に似ているわ…)」

8: 以下VIPがお送りします 2014/04/13 19:22:08 ID:tbsZGwmm0
――――――――――――――――――――――――――――――――
昨日、公園

美少女「やだぁ、振ってきちゃった。傘もってきてないよぉ…」

美少女「こうなったら早く帰るしかないわね。近道の公園を抜けてっと」

美少女「…って、あれ!大変!子猫が捨てられている!!」

ニャーン

美少女「かわいそうに!こんな段ボールじゃ雨なんてしのげないわ!どうしよう…」

美少女「そうだわ!傘とミルクを買ってくるから、そこで待っててね!」ドタバタ

ニャーン

12: 以下VIPがお送りします 2014/04/13 19:24:22 ID:tbsZGwmm0
―数分後

美少女「コンビニが思ったより遠くて時間を食ったわ…」

美少女「でもこれでバッチリね!子猫ちゃーん!おまたs…!?」

美少女「(子猫ちゃんの前に誰かいるわ!)」

俺「おーよしよし、お前も捨てられちまったのか?」ナデナデ

14: 以下VIPがお送りします 2014/04/13 19:26:04 ID:tbsZGwmm0
美少女「(傘で顔がよく見えないわね…でも着ているのは学制服?)」

俺「寂しいか?でも俺にはお前を拾ってやる資格なんてないんだ」

俺「ぬくもりをあげられるのはそれを知っている人だけ…そうだろ?」

ニャーン

美少女「(え、やだ、なにこの暗い過去を背負ったようなイケメン声///)」

17: 以下VIPがお送りします 2014/04/13 19:29:33 ID:tbsZGwmm0
俺「そうだな、俺があげられるのはこの安っぽいビニール傘くらいなもんだ。これでいいか?」

ニャーン

俺「よし、やるよ。優しい人に拾われるんだぞ」バサッ

美少女「(やだ、こっちに来る!?)」ヒョイ

俺「」テクテク

美少女「(…行っちゃったわね)ってあれ、なんで私とっさに隠れちゃったんだろ///」

美少女「っていうか去り際にちらっと見えたあの制服…うちのだったわ」

美少女「もしかしてあの人、うちのクラスの…?」

ニャーンゴロゴロニャーン

美少女「…とりあえず拾って帰ろう」ナデナデ
――――――――――――――――――――――――――――――――

22: 以下VIPがお送りします 2014/04/13 19:32:02 ID:tbsZGwmm0
駅前

美少女「はぁ~、結局今日はつきとめられなかったな」

美少女「でも俺君、私諦めないからね。とりあえず今日はもう帰って子猫ちゃんの世話を…」

女1「キャー!あの人、また駅前で歌ってるって!」

女2「えー!あの人って女1が前に言ってたイケメンストリートミュージシャンの事!?」

女1「そう!往年のエリック・クラプトンを思わせるギターテクと福山雅治のような艶美なフェイス&ボイスを兼ねそろえた若いミュージシャン!」

女1「どこからともなく現れて学生ということ以外は一切わからないミステリアスさもステキ…///」

女2「うっそ!私最前列でみたいわ!」

女1「はやく行きましょ!見逃しちゃうわ!」ドタドタ

美少女「うわ、凄い人だまり!駅前がやたら混んでると思ったら、みんな噂のミュージシャン目当てかしら?」

美少女「これだけ集まってるのならいずれ大物になるのかもね。ちょっと覗いてみようかしら」

28: 以下VIPがお送りします 2014/04/13 19:34:36 ID:tbsZGwmm0
群衆「キャー!!お兄さんこっち向いて!」「もう一曲!もう一曲だけ頼むよ!」「君どこの所属?ぜひうちの事務所に!」

俺「…やれやれ(俺は静かに歌いたいだけなのにな)」

ジャララン♪

俺「…すぅ、ふふふん ふふふふん♪」

美少女「!?この声!まさか!」

群衆「おぉ!なんて澄んだ声なんだ」「涙がとまんねぇよぉ!」「か、体が熱い!」プシャァァ

美少女「確かめたい…!けどこの人混みじゃ前に出れない!」

35: 以下VIPがお送りします 2014/04/13 19:36:57 ID:tbsZGwmm0
俺「ふんふんふ~ん♪ふ~ん」ジャラジャラジャラ

群衆「ヒュー!ブラボー!」「サインください!病気の弟のために必要なんです!」「私にもください!変わりに脱ぎたてブラジャーを受け取ってください!」

俺「・・・弟、よくなるといいな」キュッキュッ

美少女「俺君!ねぇ俺君なんでしょ!だめだわ声が届かない」

俺「じゃ、これで」ッスタ

群衆「あぁん!まって!まだブラのホックが」「契約はいい値でいいからぜひうちに!」「どこ高ですか!それだけでも教えて!」

ドタバタドタバタ

美少女「待って!顔を見せて!俺くーん!!」

美少女「行ってしまったわ…」

42: 以下VIPがお送りします 2014/04/13 19:39:37 ID:tbsZGwmm0
翌日 教室

「ミンナデー♪ウタオーオォー♪」

委員長「ちょっとストップ!」

委員長「みんなやる気あるの!?特に男子!ちっとも歌ってないじゃない!」

クラスメイツ「だりー。合唱なんてもりあがんねぇよ」

クラスメイツ「俺らのクラスだけチューチュートレインにしようぜwww」グルグル

委員長「ふざけないでよ!」

美少女「(委員長の言う通りね…しかし俺君)」

俺「zZZ」シャカシャカ

美少女「(また寝てるわ…。音楽が好きなんだかどうなんだか)」

美少女「(しかしこれはチャンスよ!俺君の歌声を聴けば昨日の件も確証が持てるわ)」

48: 以下VIPがお送りします 2014/04/13 19:42:32 ID:tbsZGwmm0
美少女「ほ、ほら俺君!俺君も一緒に歌おうよ!私俺君の歌声聞いてみたいな」ワサワサ

俺「…ッチ」スタ

美少女「(素直に立ち上がった!?こ、これでいよいよ彼の歌声が…!)」

美少女「(さぁ再開して委員長!)」

委員長「もう一度最初から行くわよ」カチャ

タララン♪タラランタンタンタン♪

美少女「みんなでー♪うたおーおぉ?!!」

美少女「(俺君がいない!あ!開け放された窓の向こうに俺君が!)」

俺「ダリー」テクテク

美少女「(まさか飛び降りたというの!?ここ三階よ!?)」

57: 以下VIPがお送りします 2014/04/13 19:47:01 ID:tbsZGwmm0
帰り道

美少女「はぁ、俺君って何者なんだろう」

美少女「普段はぼぉっとしてるか寝てるかのどちらかで怠惰なくせに」

美少女「本当はやさしくて、アーティスティックで、運動神経も抜群だなんて」

群衆「大変だ!火事だ!」「まだ誰か取り残されているらしいぞ!」

美少女「え!?わぁ家が燃えてる!!大変だわ!!」

63: 以下VIPがお送りします 2014/04/13 19:49:35 ID:tbsZGwmm0
老人「お、おたすけぇ!」ゲホゲホ

幼女「うわーん!おじいちゃーん!」

美少女「しかも2階におじいさんが取り残されてる!でもこの火の勢いじゃ消防車が来るまで持たない!」

ジャバァ!―シュッ!

群衆「おい!誰かが水をかぶって迷いもなく突っ込んでいったぞ!」「無茶はやめろ!」

美少女「まぁ!なんて勇気のある人…ってあれ?あの脱ぎ棄てられた上着、うちの制服じゃない!」

美少女「まさか…!」

俺「ウオォォォ!」

群衆「おぉ!おじいさんを抱えて戻ってきたぞ!」

72: 以下VIPがお送りします 2014/04/13 19:54:05 ID:tbsZGwmm0
幼女「おじいちゃーん!」

老人「心配掛けたな幼女よ。ありがとう若いの。あれ?もう姿が見えない!」

群衆「表彰状ものなのに、そんなもの興味ないってか」「なんてシャイなヒーローなんだ」

美少女「あぁんもう!またしても姿を見ることが出来なかったわ。…あ、あれは」

美少女「上着を忘れてるわね」ヒョイ

美少女「…」クンクン

美少女「これが俺君の匂い…ってわたしのバカバカ///」

77: 以下VIPがお送りします 2014/04/13 20:00:21 ID:tbsZGwmm0
翌日 教室

俺「…ヘックション!」

クラスメイツA「おい、俺がくしゃみしたぜ今w」ヒソヒソ

クラスメイツB「なんであいつ上着ねぇのwww」ヒソヒソ

美少女「…はい、俺君」

俺「!?」

美少女「洗っておいたわ。これ俺君の上着でしょ」

俺「…何故そう思った?」

美少女「私、見ちゃったんだ。昨日の一件」

俺「ほぅ…」

82: 以下VIPがお送りします 2014/04/13 20:04:52 ID:tbsZGwmm0
美少女「火事の中、俺君が水をかぶって老人を助けにいくところ」

美少女「その後何も言わずにその場から去って行くところまで全て」

俺「…ッフ、フハハハハ」

美少女「なに?俺君どうしたの?」

俺「美少女さんってそんなにメルヘンな女の子だったんだ。今時珍しいね。それとも狙ってるの?そういうキャラ」

美少女「な、何言って」

俺「今時いるわけないじゃんそんなヒーロー。ましてやそれが僕だなんて」

俺「そうやって気を引きたいの?やめてよね、迷惑なんだ」

90: 以下VIPがお送りします 2014/04/13 20:08:49 ID:tbsZGwmm0
美少女「でも私は確かに俺君の顔をばっちり」

俺「…よくある顔さ」スタ

美少女「あ!待ってよ俺君」

美少女「(ブラフを見破るなんて、さすがね俺君。でもあれは絶対俺君のはず)」

美少女「(そうまでして自分の善行を隠すなんて…なんて慎ましいのかしら///)」

俺「…ヘックション!」

97: 以下VIPがお送りします 2014/04/13 20:11:55 ID:tbsZGwmm0
翌日 球場

カットバセー!カットバセー!

美少女「はぁ、家族の付き合いでプロ野球見に来たけど、正直私興味ないのよね」

美少女「退屈だわ」

カキーン!ワァー!!ワァー!!

美少女「え、嘘!ホームランボールが私の席に向かって飛んでくる!」

美少女「キャ、キャーーーー!!!」

スパッ!!

美少女「…(後ろの席の人が手を伸ばして取ってくれたみたいね)」

美少女「(それにしてもあんな叫び声あげちゃうなんて、俺君に聞かれたら恥ずかしいわ///)」

100: 以下VIPがお送りします 2014/04/13 20:15:39 ID:tbsZGwmm0
ボク「うわーん!ぼーるとれなかったぁ!」

ボク「ボク今日誕生日なのに!うぇーん!」ボロボロ

美少女「(前の前の席の男の子、さっきのボール取りたかったみたいね)」

美少女「(でもあの位置じゃしょうがないわよね)」

俺「」テクテク

美少女「(あ、誰かがボクの席の横に行ったわ)」

俺「やぁボク。ハッピーバースデー」

109: 以下VIPがお送りします 2014/04/13 20:18:45 ID:tbsZGwmm0
美少女「あれは!さっきのホームランボール!って、あの制服は!!」

ボク「くれるの!?でもおにいちゃんのがなくなっちゃうよ」

俺「気にするな。それでも気になるっていうんならこれは貸しだ」

ボク「え?」

俺「大きくなったらあの打席に立て。僕は客席から見ててやるから、そしたら特大のホームランを返してくれ」

ボク「…うん!わかった!きっとだよ?」

俺「楽しみに待ってるぜ、未来のエースさん」スタスタ

美少女「あ、行っちゃうわ!まって俺君!」

ビールイカガッスカー

美少女「狙い澄ましたように売り子さんが!」

美少女「もう!逃しちゃったわ!しかも声は聞こえたけど姿までは見えなかった」

美少女「でもあれは絶対…!」

115: 以下VIPがお送りします 2014/04/13 20:22:07 ID:tbsZGwmm0
路地裏

美少女「はぁ、延長戦ですっかり遅くなっちゃったわ」

美少女「しかもパパもママも飲みに行くから先に帰ってなんて」

美少女「年頃の女の子をこんな夜中に一人にするのはどうなのかしら」

DQN1「ヘーイ!そこのおじょーさん!俺達といいことしない!」

美少女「え?」

DQN2「おとなしくしろよ、でないと痛い目見るぜ?」

美少女「いゃぁー!!!!」ビリビリ

DQN1「おいみろよ!?可愛い恥骨のお目見えだぜ」

DQN2「うっひょー!ペロペロペロォ!」

美少女「やだ!!そんなとこ舐めないで!誰かー!」

美少女「助けて…助けて俺君!!」

俺「…何してんだおめえら」

125: 以下VIPがお送りします 2014/04/13 20:25:32 ID:tbsZGwmm0
DQN1「なんだてめぇグッハァ!」ドサ

DQN2「なに!こいつ…!裏路地喧嘩四天王のDQN1を一撃で」

俺「フン!」

DQN2「オゴォ!!」ドサ

俺「歯ごたえのないやつらだ…」

DQN1「へへ、効いたぜお前のパンチ」ムク

俺「!?」

DQN1「俺の名は喧嘩四天王のDQN1。通り名は、一発食らってから本番のDQN1だ!!!」

俺「へぇー、面白いね」

131: 以下VIPがお送りします 2014/04/13 20:30:07 ID:tbsZGwmm0
ドカ!バキ!グシャ!

俺「ぐふっ!」

DQN1「なんだなんだ!そんなもんかこのもやし野郎!くらえ!」シュバッ!

タン!!!

DQN1「何!?俺の本気パンチを小指で受け止めただと!?」

俺「やれやれ、お前ごときの小物にちょっとでも本気出すのも癪なんだけど」

俺「あんまり傷を作るといいわけが聞かなくなるしなぁ」

DQN1「貴様!今まで全然本気を出していなかったな!?」

俺「君、死ぬよ?」

DQN1「え?」

俺「…せい!」

ズバッシャァーン!!!

DQN1「ゴッハァァァアアア!!!!」バタン

俺「おっと、本気の1万分の1でこれか」

俺「これだから喧嘩は嫌なんだよ。まるで僕が悪者みたいじゃないか」

140: 以下VIPがお送りします 2014/04/13 20:34:04 ID:tbsZGwmm0
美少女「うーん、あれ、私今まで気絶して…?」

俺「(ヤバ)」

サァ、ッシュ!

美少女「!?(誰かが上着を私にかけて…!)」モゴモゴ

美少女「プハァ!ようやく周りが見えるように…あ!DQNsがのびてる!」

美少女「誰かが私を守ってくれたのかしらってあれ、この上着!うちの制服じゃない!」

美少女「まさかとは思うけど…俺君!?」

147: 以下VIPがお送りします 2014/04/13 20:37:17 ID:tbsZGwmm0
翌日 教室

クラスメイツ「俺の奴、今日は来てないな」

クラスメイツ「しらねぇの?昨日街で喧嘩して謹慎らしいぜ」

クラスメイツ「うっそまじ!?ソースはソース!?」

美少女「俺君…私を守って謹慎だなんて…」

美少女「そうだわ、上着(×2枚)返さなきゃ」

美少女「(でも俺君に私の恥骨見られちゃったかな///どんな顔して会えばいいの…)」

150: 以下VIPがお送りします 2014/04/13 20:40:39 ID:tbsZGwmm0
職員室

美少女「まずは俺君の住所を知らないとね」

美少女「失礼しま…ってあれは!俺君じゃない!」

教師「ったくお前は…いいか、お前の本来の学力なら鼻くそほじりながらでもマサチューセッツに行けるんだぞ」

教師「それを街で喧嘩だなんて…将来が惜しくないのか!」

俺「…別に」

美少女「(俺君、先生に怒られてるみたいね。それにしても俺君ってそんなに頭良かったんだ!)」

155: 以下VIPがお送りします 2014/04/13 20:43:43 ID:tbsZGwmm0
俺「話はそれだけですか?僕家で謹慎してたいんですけど」

教師「お前という奴は!…まぁいい、今日は家でゆっくり休め」

教師「でもな、気が向いたら将来についてもよく考えてくれよ」

教師「お前が本気出せば大統領でも皇帝でもなんにでもなれるんだぞ」

俺「そうですね、そのうち考えてみますよ。では」

美少女「(俺君が来る!)」ッス

俺「」テクテク

美少女「か、隠れてる場合じゃないわ!追わなきゃ!」

156: 以下VIPがお送りします 2014/04/13 20:47:04 ID:tbsZGwmm0
通学路

美少女「はぁ、俺君って本当に謎が多いのね」

美少女「喧嘩に強いだけじゃなくて頭もいいなんて、能ある鷹は何とやらってやつかしら」

美少女「おまけに老若男女問わず困っていれば誰でも助けるだなんて」

美少女「なんで学校ではあんなに寡黙なのかしら?いつか私にだけ優しくしてくれたらいいのに」

美少女「って私のバカバカバカ///俺君はただ気になってるだけであってそういうのじゃないんだから!」

美少女「なんてことやってる場合じゃないわ!俺君を追って昨日の礼を言わなきゃ」

159: 以下VIPがお送りします 2014/04/13 20:49:24 ID:tbsZGwmm0
俺「ふわぁ~」スタスタスタ

美少女「俺君の家ってこっちの方なのかしら?」

ウィーン、ウゥーン

美少女「建物に入って行ったわね。ってここ病院じゃない」

美少女「昨日の傷が癒えてないのかしら」

162: 以下VIPがお送りします 2014/04/13 20:50:56 ID:tbsZGwmm0
美少女「ここは…入院患者の病棟?誰かのお見舞いかしら」

俺「」スタスタ、ガチャン

美少女「病室に入って行ったわ、いったいだれの…!?」

  『 501号室 俺 』

美少女「俺君の病室!?うそ、俺君入院するほどのけがなの!?」

看護師「一体どこに行ってたの俺君!!!」

美少女「中から何か声がするわ…」

165: 以下VIPがお送りします 2014/04/13 20:54:18 ID:tbsZGwmm0
看護師「あなたね!気軽に外歩いていいような体じゃないのよ!!わかってるの!?」

俺「そんなに大声出さなくても聞こえてますよ」

俺「それに学生が学校に行くのになにか問題でも」

看護師「大ありよ!あなた、もう寿命があと3週間しか…っあ!」

俺「」シュン

看護師「ご、ごめんなさい。でも!私がきっとなんとかするから!だからお願い!大人しくして頂戴!」

看護師「あなたがいなくなったら…私は…!」

俺「看護師さん…人の一生は限られてます。それはあなたも僕も同じ」

俺「残された時間は僕には少ないかもしれないけど、それでもその時間を有意義に過ごしたいんです」

169: 以下VIPがお送りします 2014/04/13 20:57:25 ID:tbsZGwmm0
看護師「俺君…それが学校だなんていうの?」

俺「えぇ…。教室にね、可憐な花が咲いてるんですよ」

俺「僕はそれを手に取ることも、愛でることも出来ないけど」

俺「ただ自分の席から眺めているだけで、十分に幸せなんです」

看護師「俺君…」ヒック

俺「やだなぁ、泣かないでくださいよ」

看護師「あなたの気持ちはよくわかったわ…。ならせめて私にも、少しでいいから」

看護師「俺君の時間をください…」

俺「ふふ、困った看護師さんだ」

美少女「(俺君、うそでしょ…?)」

178: 以下VIPがお送りします 2014/04/13 21:00:25 ID:tbsZGwmm0
教室

俺「Zzz」シャカシャカ

美少女「(私、なにもかもわかった気でいた)」

美少女「(でも本当の事は知らなかった。俺君が学校でまわりを遠ざけていたのは、仲良くなって別れた時に相手を悲しませないためだったんだ)」

美少女「(本当は心優しくて、強くて、勇気があって、賢くて、未来がある若者なのに)」

美少女「(たった一つ、自分の望みすらも神様に奪われて。それでもそんな未来を悲観しないで生きているなんて…)」

美少女「(つらかったよね?苦しいよね?でも私はわかってるよ、本当の俺君)」

186: 以下VIPがお送りします 2014/04/13 21:03:56 ID:tbsZGwmm0
美少女「(ごめんね、私俺君が好きだ。俺君が死んだら私悲しいけど、でも絶対涙なんか見せないよ)」

美少女「(だってそうしないと俺君が辛いんだよね?私は泣かない。それでいて最後まで俺君の傍で笑っていて見せるから)」

美少女「(だから私にも見せて、本当の俺君の笑顔。お願い、答えて俺君)」

美少女「やっほ♪俺君」

俺「…」

189: 以下VIPがお送りします 2014/04/13 21:07:08 ID:tbsZGwmm0
美少女「ねーねー、俺君。私みっちゃったんだー」

俺「…何を?」

美少女「俺君の秘密」

俺「…!?」

美少女「隠さなくったっていいじゃない♪」

美少女「俺君は本当は人気のストリートミュージシャンで、子供やお年寄りに優しくて、身を呈して火事の中取り残された老人を助けるほど勇気があって、頭がよくて、それで、あの夜私を助けてくれた私のヒーローなの」

俺「なに?またメルヘン?」

美少女「えへ♪どうなの俺君、そうなんでしょ?」

俺「っふ…」

俺「人違いだろ?」ニカ

美少女「///////」

193: 以下VIPがお送りします 2014/04/13 21:10:19 ID:tbsZGwmm0
それからしばらくして、いつか看護婦さんが言っていた寿命の通り、俺君は他界しました。
学校でははじめのうちはその話題でもちきりだったけど、やがてすぐに忘れられて、いつしか空いた俺君の席に花が添えられることもなくなりました。



1年後

ニャーン

美少女「あら、賢いわね。ここが誰の墓前か猫ちゃんにはわかるのかしら」ナデナデ

ニャーン

美少女「そうよ、懐かしいでしょ。あの日あなたに傘をさしてあげた、俺君のお墓」

美少女「まったく、俺君は死んでもずぼらなんだから。お墓に雑草生えまくりじゃない」

美少女「綺麗にしてあげないと」

ニャーン、シュバ!

美少女「あ、こら!どこ行くの猫ちゃん!」

197: 以下VIPがお送りします 2014/04/13 21:13:04 ID:tbsZGwmm0
美少女「待ってよ猫ちゃん!はぁはぁ、追いついたわ」

俺「よしよし、誰かいい人に拾われたみたいだな」

ニャーンゴロゴロ

美少女「…あれは!!!」

俺「はは、僕はもう行かなくっちゃ」

美少女「まって!!!」

ヒューーー!

美少女「きゃ!風が!あれ!?誰もいない…」

美少女「俺君…おれくーん!!!」

美少女「…もう、相変わらずね/////」


私は俺君が死んだあと、一度も涙を流していません。
多分今後もそうだと思います。それが俺君に対する私の誓いだから。
でももし、俺君がもう一度私の前に現れて、私がいつものように「あれって俺君だよね?」なんて問い詰めたりして
そしていつものようにお決まりのあの言葉を返されたら、私は泣いてしまうかもしれません。
だってうれし涙ならいいんでしょ?ね?俺君…

『っふ、人違いだろ?』

~fin~



1001: 進撃の名無しさん 2014/01/01 01:23:45 ID:debu