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小保方氏「作製実験毎日のように実施」
4月14日 12時22分

小保方氏「作製実験毎日のように実施」
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STAP細胞を巡る問題で、理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーは、先週の会見で、「STAP細胞の作製に200回以上成功している」などと述べ、科学者などから疑問の声が上がっていることについて、「作製の実験は毎日のように行っていた」などとする文書を弁護団を通じて発表しました。

STAP細胞を巡っては、先週、理化学研究所の小保方リーダーが会見し、STAP細胞は200回以上作製に成功し、第三者も成功しているなどと述べましたが、多くの科学者からデータが示されていないなど疑問の声が上がっていました。
これに対し小保方リーダーは14日、弁護団を通じ文書を発表しました。
この中で小保方リーダーは、会見で200回以上作製に成功したと述べた点について、「STAP細胞作製の実験は毎日のように行い、1日に複数回行うこともあった。万能細胞の特徴の1つの多能性マーカーが陽性であることを確認し、STAP細胞が作製できたと確認した。平成23年6月から9月ごろまでに100回以上、平成23年9月以降も100回以上作製している」などとしましたが、具体的な実験データなどは示されませんでした。
また、STAP細胞が存在するかどうかで極めて重要な第三者の成功についても、「迷惑がかかってはいけないので、私の判断だけで名前を公表することはできないが、理化学研究所もその存在は認識しているはずだ」としています。
これについて理化学研究所は、「細胞の多能性マーカーが陽性になるまでは確認した研究者が所内にいることは認識している。ただ、これはSTAP細胞に万能性があることの証明になるものではなく、作製に成功したと言えるものではない」と話しています。

専門家「可能なところだけでも公開必要」

今回の説明について、日本分子生物学会副理事長で九州大学の中山敬一教授は、「多能性マーカーはさまざまな組織に変化することを確認する第一段階で、この実験だけで多能性を持つ細胞であると証明できるわけではない。科学の世界では『作製した』というには不十分なものだ」と指摘しています。
そのうえで、「疑いを晴らすためには、こうしたコメントを発表するだけでなく、実験ノートなどを可能なところだけでも公開することが必要だ。ネイチャーに発表した論文の部分はすでに公開できるはずで、そうしないかぎり、科学者から信頼されることはない」としています。

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