STAP細胞:小保方氏会見 主な一問一答(下)

2014年04月09日

大勢の報道陣を前に記者会見する小保方晴子氏(中央右)=大阪市北区で2014年4月9日午後1時2分、貝塚太一撮影
大勢の報道陣を前に記者会見する小保方晴子氏(中央右)=大阪市北区で2014年4月9日午後1時2分、貝塚太一撮影

 小保方 もし私に、この先、研究者としての道があるなら、STAP細胞の研究をできるだけ早く進めて、希望を持っている人の思いに、少しでも応える態度を示したい。

 三木 彼女の体調の問題もあるので、あと3人にしたい。

 Q 週刊誌では、笹井先生と「不適切な関係」があったと。

 小保方 そのようなことはありませんし、そのような報道に戸惑っている。

 Q ポートピアホテルに1年泊まったが、お金はどこから? すてきなお洋服をお召しだった。理研の給料で考えられないような生活だ。どこからかお金をもらっていた?

 小保方 そのホテルに限らず、私はホテルで生活をしていた頃は、ハーバード大の研究員なので、ハーバードから出張という形です。

 Q 最終報告の前に「大きな力が働いている」というコメントが報道された。最終報告では「憤り」だったのに、今回は「申し訳ない」と。この1週間で心境の変化は?

 小保方 不服申し立てのコメントは、先生方が同席している中で、私があまりにも落ち込んでいるので、強い気持ちを表明するためのお手伝いを先生方がした。私はずっとあまりにも落ち込んだ状態だった。

 Q 「大きな力」とは?

 小保方 論文発表以降、予期しない出来事が次々と起き、私の力では何一つできないような、本当に大きな力に翻弄(ほんろう)された毎日を送っていた。そのような気持ちが出た。記者さんに突然囲まれ、気持ちが動揺してしまった。

 三木 憤りは、報告書の結論についてとうてい承服しがたいという気持ちは変わっていない。謝罪は、自分のミスでご迷惑をかけた気持ちで、両者は矛盾していない。変更があるわけではない。

 Q 理研の指示もあって家で過ごす中で体調も崩した、と。2カ月何をしていたのか。体調、大丈夫なようにも見えるが、どういう病状なのか。

 小保方 この2カ月間、めまぐるしく日々が変わっていくような状態で、だんだんだんだんと体調が悪くなり、最初の頃はSTAP細胞の作り方を他の方に教えたり、実験していたが、だんだんと具合が悪くなり、最後の方は家で静養している状態だった。

 Q 具合が悪いとは?

 小保方 心身共に消耗し、日常生活に支障が出るような状態だった。

 Q 体が動かないとか、嘔吐(おうと)とか、症状は?

 小保方 おっしゃったような状態で、3月の中旬ごろには医師から入院を検討するようにと言われていたが、調査委があったことからそのような判断もできず、どんどん具合が悪くなり、ついに入院することになった。

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