STAP細胞:小保方氏会見 主な一問一答(下)
2014年04月09日
Q 小保方さんが関与しない場では再現できないことが問題になっています。小保方さんとインディペンデントで他の方が再現できたという事実があるなら、積極的に出していただいたほうがいいのでは。
小保方 はあ、なるほど。
Q 実験ノートが4、5冊あるというが、追加のノートはなぜ提出しなかった? どこに保管している?
小保方 調査委が資料を確認しにきた時、「何々の記述の部分を」ということだったので、すべてを用意していなかった。私は研究室を渡り歩いているので、残りはそれぞれに保管している。
Q テラトーマの記述は、提出していないノートにある?
小保方 提出したノートにある。ただ調査委は、詳しく「どこの部分に記載ですか?」という質問はなく、自分たちでノートを精査した。詳しく聞いてくだされば理解してもらえた。
Q 小保方さんから記述について説明しなかった?
小保方 はい、ノートを持って帰るという形だったので。
Q 今後、別の調査委で構成すべきだ、外部、あるいは法律家にすべきだと。また理研関係者を排除すべきだと要望している。実際の理研の規程では、同じ調査委で同じ人に審査されてしまう可能性が大きい。どう思う?
小保方 調査委の先生方も、この1カ月間、ご自分の研究を止めて調査に参加し、本当に申し訳なく思っている。一度出た判決は、同じ方々で覆るのは難しいのかなと、私の考えでは正直、思っている。
Q ぜひ別の人、外部の人に客観的に審査してもらいたい?
小保方 はい、そのような気持ちはございます。
三木 「特段の事情がない限り」というのは確かにあり、別の委員会にかけるとも読める。規定上矛盾はしない。事実上、控訴審的な位置づけなので、同じ調査委が審査する不公平感、手続き保証として十分ではない。理研のためにもそうした方が信頼感が高まる。今回は科学認定、一見科学的な論争に見えるが、規定の解釈、事実が要件に該当するかどうか、そこが一番問題だ。科学的に先鋭的な争いがあるわけではない。事実認定について経験を積んだ人が入るべき、科学上の倫理を語るのは良いが、お受けするとしても、これほどの重大な不利益処分を科すなら、きちんとしてほしい。
Q 日本を代表する理研が処分を下す方針だ。野依理事長は「未熟な研究者が無責任に扱った」と語った。どう受け止めたか。
小保方 理研にはご迷惑をおかけし、申し訳ない気持ちだ。野依先生のお言葉も重く受け止めて、肝に銘じて生きていきたい。
Q (再生医療応用に)期待した難病患者もいる。何か言葉があれば。