STAP細胞:小保方氏会見 主な一問一答(下)

2014年04月09日

大勢の報道陣を前に記者会見する小保方晴子氏(中央右)=大阪市北区で2014年4月9日午後1時2分、貝塚太一撮影
大勢の報道陣を前に記者会見する小保方晴子氏(中央右)=大阪市北区で2014年4月9日午後1時2分、貝塚太一撮影

 小保方 フリーザーといいますか、固定液の中に保存してあります。

 Q そういうものを調査委員会に提出して、もっと詳しく調査をしてもらうのはどうですか?

 小保方 調査委員会はSTAP細胞の科学的な意味や存在という科学的なものではなくて、提示されているデータに関しての調査だと思いますので。今回に関しては、やはり改ざん、捏造と認定されたゲル写真に対するさらなる立証や、テラトーマのさらなる立証という点が問われてくるのではないかと理解しています。

 Q そうすると、ネイチャーに対して訂正なさったのは、画像BではなくCでしたよね? それはなぜ? 本来なら画像Bで訂正すれば良かったのでは。

 小保方 Bで訂正してもよかったんですけど、使用した接点がちゃんと保存されてありましたので、それで写真を撮り直して、データの100%の確実性と言いますか、絶対に同じ確実なデータをネイチャーに訂正版で載せるために撮り直したものを。

 Q 気持ちはよく分かるが、ネイチャーの規定を読むと「同時期に」という規定がある。やはりその染色の時期も変えたりしていること自体が、科学的な常識とちょっと違う。サービス精神が上回っちゃったと思っているが、いかがですか。本当はBを出せば良かったと私は思うが。

 小保方 その点につきましては、ネイチャーのエディターと相談を進めたいと思います。ありがとうございます。

 Q STAP細胞ではなく、ES細胞が混入したのではないかという指摘があるが、その点についての反論は? 実験室の状況、混入をどのように防いでいたのか。どういうことが表れているからES細胞ではない、という点からお願いします。

 小保方 まず、STAP細胞を作製していたころ、研究室ではES細胞の培養は一切行っていない状況でした。なので、ES細胞の混入は起こりえない状況を確保していた。STAP細胞であるという科学的な証拠をどのように考えているかについてですが、まず、イメージングで光っていない物がOct4陽性になってくる。そしてその光が自家蛍光でもないことも確認しております。そのできてきたOct4陽性の細胞が胎児側と胎盤側両方にコントリビューションするという科学的な特徴を持っていること。また、ES細胞とは異なり、あの培養中で、培養環境を変えない限り、増殖能が非常に低いこと、このような特徴を持っていますので、この点がSTAP細胞の科学的特徴であると認識しております。

 Q 混入はないと言い切れる?

 小保方 はい。

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