13日午後1時ごろ、米カンザス州オーバーランドパークのユダヤ教系施設で相次いで銃撃があり、3人が殺害された。警察は事件に関与した疑いがあるとして70歳代の白人の男を逮捕し、事情を聴いている。地元テレビによると、男は白人至上主義者集団クー・クラックス・クラン(KKK)に関連する団体の元幹部という。

 銃撃はユダヤ教系コミュニティーセンターの駐車場と、近くにあるユダヤ教系老人ホームの駐車場で起き、コミュニティーセンターでは14歳の少年とその祖父、老人ホームでは女性1人がそれぞれ射殺された。容疑者はこのほかにも2人に向けて発砲したが、けがはなかったという。警察によると、容疑者は地元に住んでおらず、被害者たちを知っていた形跡もない。オーバーランドパークはカンザスシティーの近郊。13日はコミュニティーセンターで高校生向けの歌のオーディション大会が予定されており、大勢の人がいたという。(ニューヨーク=中井大助)