■山口那津男・公明党代表

 集団的自衛権は我が国の領域の外で武力を使ってもよい、海外で武力を使ってもよいという道を認めることにつながるわけだから、ここは慎重に考える必要がある。大事な憲法の基本的な考え方がもし変わるなら、国民生活、日本の生き方、外国の見方も変わってくる。

 何十年と一貫してとられてきた国の方針をもし変えようとするなら、なぜ変える必要があるのか、どう変わっていくのか、変えるのか、変えた結果が国民や同盟国のアメリカ、近隣諸国、国際社会にどのような影響を与えていくのかというところを慎重に、広く、深く議論する必要があると思う。

 最終的には国民の理解を得られなければならない。独りよがりで日本の中だけで議論するのではなくて、国際社会にも「こう考える」ときちんと説明する、理解を促すことも政府に求められていると思う。(青森県での党の会合で)