皆さんは、日本を代表する世紀末都市、
「柏」という町を、ご存知でしょうか?
最近では、アニメやゲームに夢中になり、
頭がイカれてしまったバカが通り魔殺人を
起こしたため、その名が全国に轟きましたが、
そんな「柏」という町の、週末の駅前は・・・!
愛国心に溢れた素晴らしい方々が
一列に整列し、活動しておられます。
えぇ、駅前のバスターミナルを、こんなに
堂々と占拠できる町が、他にあるでしょうか?
僕が知っている限り、柏以外にございません。
そんな世紀末都市、「柏」にやってくる
パフォーマーの皆さんは、とってもカオス。
「トオイソラノケシキ」。
すべてをカタカナにしてしまうあたり、
これをカッコイイと思っている中二病の
患者がいるんじゃないかと思いますけど、
サブタイトルは、もっとパワフルです。
「イツモ空ヲナガメテタ
風ニナル夢ヲミタ
ソラニ焦ガレル鳥ガイタ」
強烈に伝わってくる中二の香り。
パフォーマンスを見る前から、既におなか
いっぱいの方もいらっしゃると思いますが、
あえてご覧いただくことにしましょう。
主人公は、肩甲骨に羽をペイントしている
女性ダンサーです。どうやら彼女は「鳥」。
両手をバサバサさせて、華麗に舞います。
踊っている人は、なかなかの美人。
本来なら、僕が釘づけになっているところ
なんですが、釘づけにはなりませんでした。
まわりの人たちが気になって。
そうです。ただ彼女が踊っているだけなら、
どこでも見られるパフォーマンスなんですが、
ここは世紀末都市・・・。
まず、彼女とセッションする太鼓野郎が登場!
まるで来日した大物ロックシンガーと競演する
布袋寅泰のように、腰に装着した小さな太鼓を
テンテンと叩いて、セッション感を演出。
さらに、彼女に羽衣を着せたり脱がせたりする
男の人が登場したんですけど、中山美穂さんも
ビックリするほど、「中性化」が進んだ人でした。
いやぁ、一流の作家として崇められているので、
なかなかツッコめないのかもしれないんですが、
もしも自分の旦那が突然、「中性化」と言い出し、
髪をキモロン毛にして、スカートを穿きだしたら、
仲間のバンドマンごと大型ダンプで轢きますね。
「世界一カッコイイ中性的なオジサンだって?
世界中の誰より中途半端なオカマだろうが!」
ドーーーーン!!
そんな中山美穂さんの話は置いといて、
主人公の女性と中性化した男性の二人が
羽衣を使ってヒラヒラ舞っている、その横では
何やら怪しい特攻服を着たオジサンの姿が!
二人が民族系の打楽器とアコーディオンに
合わせて踊る中、黙々と何かをしています。
一体、何をしているのか。よく見てみると・・・!
・・・えっ!?
モップをかけている。
そうです、背中に羽を書いた女性と中性化が
進んでしまっている男性が、民族楽器を叩く
オッサンの横で踊っている中、モップをかける
オッサンがいるというカオスすぎる光景・・・。
この人たちは、一体、何を
目指しているのでしょうか?
さすがの僕も、このモップのお兄さんが
掃除をしているのではなく、モップを使って
絵を描いていることぐらいは、わかります。
いわゆる、「踊りと即興絵画の融合」とでも
言いましょうか。これが芸術だと言いたいのは
わかるのですが・・・。
めっちゃ本格的な絵の具を使い、大きな紙に
モップで色を塗っていたんですが、完成形が
コチラでございます!
あぁ、なるほど。このあたりの色使いが
とても絶妙で、春の霞に消えていく鳥の姿が
目に浮かび上がってきそ・・・・・
とにかく、世紀末都市・柏から世界に向かって
飛び立ってほしいなと、心から思いましたよね。
おしまい。