就任会見での政治的中立性を疑われる発言などが問題になったNHKの籾井勝人会長は、13日午前11時から総合テレビの情報番組「とっておきサンデー」に出演し、「国会審議の場で発言や資質などについて多くの質問を受け、視聴者の皆さまにたいへんなご心配をおかけいたしました。こうした事態を招いたことを反省し、深くおわび申し上げます」と視聴者に謝罪し、頭を下げた。

 籾井会長は、収録番組の冒頭から十数分間出演。「(就任)会見は不慣れだったため、複数の議論がある事柄について、NHK会長の立場と個人の立場を整理しきれないまま発言してしまった」とした上で、「公式の場で個人的な見解を述べたことは、不適当、不適切であり、発言を取り消しました」と述べた。

 籾井氏の意見が放送に反映されるのではないかとの懸念については、「NHKの根幹は放送法。この中で、放送の公正公平・不偏不党などが定められている。私の個人的見解を放送に反映させることは断じてありません」とした。